こ、こんにちは…!
いらっしゃい!!
ようこそ!!!
"恋愛クラブ"へ!!!
どうぞこちらへ!
ここに座って?
あ、ありがとうございます…
あの…恋愛探偵さんは…
私です!!
恋愛探偵こと、恋中あなた!
あなたのお名前は?
私は、木葉ちよです!
ちよちゃんね!
早速だけど、あなたの恋のお悩み聞かせてくれないかな!
あ、はい!
実は、学校の同級生に好きな人がいるんです。
へぇ~
今回は同級生か!
それで、彼が今度他県に引っ越すことになったと私にだけ先に教えてくれたんです。
そうなんや…
私は、彼が引っ越す前に自分の気持ちを伝えたいんです!
でも、彼は私の事を好きじゃないと思うんです…
どうして?
彼の口から何か聞いたの?
はい…好きな人がいるんだって言ってました…
ちよちゃんは、そう言って目を伏せた。
なるほど…こういうタイプの子か…
なら!!
それで?
あなたはどうしたい?
え?
あなたは今、自分の考えが矛盾してる。
告白したいけど、彼には好きな人がいるから迷惑だと思ってる。でもやっぱり伝えたい…でも……って。
これが今のあなた。
あなたはどうしたいの?
どうしたい……
彼のことは考えなくていい、迷惑だなんて思わなくていい。
今、1番大事なことは『あなたがどうしたいか』だよ?
私がどうしたいか……
自分の気持ちに正直になって!!
でも、振られるってわかってるのに告白は…
きっとあなたは後悔しますよ?
え?
彼がいなくなって自分の気持ちを伝えられなくて後悔するか、彼に気持ちを伝えて快くお別れするか。
君はどっちを選ぶん?
私は……
もう一度聞くよ?
あなたはどうしたい?
私は…私は…!!
彼に気持ちを伝えたいです!!
振られてもいい!
彼との思い出にしたいです!
そう言った彼女の目はキラキラしていた。
うん、やっぱり恋する女の子はこうでなくっちゃ!
それがあなたの本当の気持ちね!!
なら、私たちがそれをサポートするよ!
ありがとうございます!!
じゃあ、早速今日告白しちゃうよ!!
き、今日ですか!?
早い方がいいもんね!!
僕も賛成!!
あはは…
ごめんね、ちよさん。
あなたは言い出したらやめないから…
よし!みんな!
ちよちゃんの告白を成功させるよ!
はい!!!
――――――――――――
そして私たちはちよちゃんのためにセッティングした。
場所は公園。
私たちは周りに人が来ないように見回りをするため、2人の事を遠目から見ていた。
あのね、私…
あなたの事が好きなの!!
迷惑だってわかってる…
でも、この気持ちをあなたがいなくなる前に伝えたかったんだ…
ちよ…
あぁ!いいぜ!
え…!?
ほ、本当にいいの!?
好きな人がいるって…
それはお前の事だよ!
そ、そうだったんだ……
ちよちゃんは安心したのか泣き崩れて彼に抱きしめられていた。
私たちはそんな2人の邪魔にならないように、静かに戻った。
くっついて良かったですね!!
てか、彼もちよさんのことが好きやったんやな~
ね~!!
俺、ビックリしちゃった!!
絶対振られると思ってた!
ふっふっふっ!
ジェルくん達は気づかなかったのかい?
ま、まさか!!?
そのまさか……
私は気づいてたよ!
な、なんだと…!?
いつからなんだ!?
ちよちゃんが言ってたでしょ?
彼は『好きな人がいる』って!
うん、言ってたけど…
それがなんや?
もし、好きな人がちよちゃんじゃなかったら彼は好きな人の名前を言っていたと思うの!
でも、ちよちゃんに好きな人の名前を教えていなかった。
それは、約3つの可能性がある!
3つの可能性?
1つ目!!
そんなに仲がよくない普通の友達に話すことではないから!
2つ目!!
単純に恥ずかしいから!
そして、3つ目!!
彼女自身が好きだから!
それで、なんで彼がちよさんのことが好きだっていう結論に至ったの!?
1つ目は単純に、彼とちよちゃんは普通の友達じゃ無い関係だと思ったから、だってちよちゃん言ってたじゃない!
『私にだけ先に教えてくれた』って!
つまり、好きな人がちよちゃんじゃなかったら、ちよちゃんにだけ先に伝える意味がない。
彼にとってちよちゃんが特別な人じゃなかったら…ね?
確かに…
2つ目のやつは正直話だけじゃ彼の性格は分からないから、実際に彼を見て判断した!
彼はそんなタイプじゃないなって!!
へぇ!!
あなたすげぇ!!!
えっへん!!!
これでも、恋愛探偵ですから!!
だから最後の可能性。
彼女自身が好きっていう結論にたどり着いたんやな!
そうそう!!!
3人ともまだまだだね~ww
私が笑っていると、今まで黙って聞いていた残りの3人が会話に入ってきた。
これぐらいも分からないんですか?
え……その反応は…まさか!?
俺となーくんとるぅとは直ぐにわかったよww
逆になんで分からなかったの?w
おぉ!
さとななるぅとは1歩リードしてるね!
これくらい簡単ですよ!
そうそう!何年俺たちは、あなたの弟子してると思ってるんだ?
うぜぇ……
てか、僕達みんな同じ日に弟子入りしたじゃん!!
なんでこんなに違うん!?
う~ん…どうしてだろうね~www
もっと頑張らないと…!!!
絶対追いついてやる…!!
頑張るぞ、2人とも!!!
おう!!!
ころジェルりーぬが改めて気合いを入れたのを見て、私は口を挟んだ。
うんうん!!
元気なのはいいことだけど!!
1ついいかな?
何?
私、お腹空いた☆
……は?
みんな、ご飯食べるよ!!
私は、そう言ってダッシュでキッチンに向かう。
後ろからみんなが慌てて追いかけて来ているのであろう、足音が聞こえてくる。
ふふ、やっぱり恋愛探偵は楽しいな!
みんなとも出会えたしね!!
ちよちゃんも、お幸せに!!!
私は1人で微笑みつつキッチンに向かった。
ちなみに、みんなが慌てて追いかけてきたのは、私が料理をしたらヤバいということを知っているからだ。
【次回予告】
ドキドキさせるには?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。