1秒…
2秒…
3秒…
チクタクチクタク…
規則正しくなる時計の音。
自然と「仕事早く終わって…」なんてことを願ってしまう。
モブ「ちょっと〜ちゃんと接客してよ〜」
あなた「?!ごめッ!」
モブ「どうせあの高身長くんのこと考えてたんでしょ!
リア充はやーね!」
あなた「ちがッ!くはないけど…」
痛いところを突かれた咄嗟に下を向く。
モブ「なんでもいいけど、仕事はちゃんとこなしてね?」
念を押されるようにそう言われ「はーい」と言う。
でもやっぱり時間は早く進んで欲しいし、仕事だって集中出来ない。
あなた(年下な子に…好きなんて伝えていいものかな…)
さっき、山口くんが気を利かせてイートインスペースに行ってくれて、なんとか話がある。とまでは言えたけど…
よく良く考えればただ、少しだけ仲がいい女友達未満かもしれない私が月島くんに告白だなんて
おこがましいにも程がある。
あなた(そもそも、彼女いる可能性だってあるくない?!私何やってんだろ…)
後から自分の行動を後悔し始め頭を抱える。
あなた「えぇい!言っちゃったもんはしょうがないっ!!
ちゃんと伝えるぞ!」
自分に喝を入れ、小さくガッツポーズをした。
店長「あなたさんお疲れ様〜。
あがっていーよ!」
そこから10数分で仕事が終わり、店長からも許可がおり、スタッフルームへ向かった。
そして自分史上最速で着替えて、荷物をまとめる。
モブ「あなた、お疲れ様。」
あなた「おつかれ〜!じゃ、お先に。」
軽くルームの中にいる人たちに挨拶をし、小走りでお店の外に出た。
月島「あなたさん…!お疲れ様デス…。」
あなた「待っててもらっちゃってごめんね〜。
近くのカフェ行こ?私の奢り。」
お店の外には月島くんだけがいて、月島くん曰く山口くん達は先に帰ったらしい。
月島「奢りなんていいんですか?僕、お金ありますし、自分の分払いますよ…」
今巷で美味しいというカフェに着き、ショートケーキとチーズケーキ、それから飲み物を頼んで席に着いた。
あなた「いーの、いーの!たまにはお姉さんに奢らせてちょうだいよ。」
ニヘッっと笑っていえば月島くんも笑ってありがとうございます。と言ってくれた。
あなた「それでさ…話なんだけどッ…」
心臓がドクドク脈をうって、月島くんにも聞こえるんじゃないかな?ってくらいうるさくなる。
月島「あ、僕も話したいことあるんですけど先いいですか?」
あ、というように、なんでもないことを話すかのように月島くんは私を見据えた。
あなた「え、あ…うん、いいよ!」
心を落ち着かせる時間が1秒でも欲しかった私は月島くんの話を先に聞こうと思った。
あなた(なんだろ、バイトの日程でも聞くのかな?知り合いの私がいる方がお店に行くのにもまだ安心とか…)
月島「あなたさん、好きです。僕と付き合ってくれませんか?」
あなた「ふぇッ…?!」
予想外の"お話"の内容に変な声が出る。
定員「ショートケーキをご注文のお客様」
月島「あ、ハイ…」
定員「チーズケーキをご注文のお客様。」
あなた「はいッ…!」
ベストタイミングで定員がケーキと飲み物を持ってきてくれた。
定員「ご注文は以上で宜しいでしょうか?
では、ごゆっくりどうぞ」
月島「あなたさん…返事はいつだっていいです。」
定員さんがいなくなってから、フォークを持ってショートケーキを1口サイズに切る月島くん
月島「でも、僕があなたさんの好きなものを好きになったみたいに
あなたさんにも僕の好きな物を好きになって欲しい、デス。」
顔をほんのり赤く染めた月島くんが1口サイズに切ったショートケーキを私に勧めてきた。
所謂あーんってやつか
あなた「私、月島くんのこと、もっと知りたいな」
パクッ…
月島くんがくれたショートケーキは、生クリームが甘くって、いちごの酸っぱさと混ざりあって。
あなた「美味し((ニコッ」
今度バイトがない日は月島くんとショートケーキ食べに行きたいな。
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終わり方謎くてごめんなさい!そして長くなってしまった!
あと、キュンキュン要素がほんとに、少なくて…
ほんとにごめんなさい!!!
またツッキーとのお話はリベンジしたいッ…
けどいいネタが無いッッ!!((
思いついたらまた描きます!😭
それはそうと、次のお話は角名くんとのお話です!!
角名くんとのお話は流れがもう頭の中にあるのですぐに出せると思うので少々お待ちを…
ではまた次のお話で☺️💖
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。