あの、国見先輩と帰った日から私はいっそうにやる気に燃えていた
モブ「なんか、最近頑張ってるねあなた。」
あなた「絶対青葉城西いくの。」
モブ「まー、なんでそんなに行きたいかわかんないけどさ、あなたスポーツ推薦来てるんでしょ?なんでそっちにしないの」
あなた「国見先輩がいる学校で私が好きなバレーしたい。」
モブ「?!あなたにもついに春が…」
あなた「??今冬だよ?」
モブ「あんたには一生わからんわ。」
あなた「てか、余裕ぶっこいてるけど大丈夫なの?」
モブ「は、大丈夫ジャナイ…」
あなた「それはどっちのじゃないかな?ダメな方の?それとも疑問形の?
ま、どちらにしろやばいか」
友達と他愛もない会話をするのが、最近のストレス発散方法。
馬鹿みたいな話をしてると少しながらも心が落ち着く。
ま、そんな安らぎの日なんてそうそう長く続くもんじゃなく、呆気なく受験本番の日が来た
あなた(はぁ、ま、大丈夫。私めっちゃ勉強したしこの頭なら白鳥沢とかでも余裕だし☆あ、やだどっかのチャラ男主将みたいになるからやめよ)←ちょっと?!聞こえてますよ?!By及川
??「受験生はこちらでーす」
そんな気だるげな声が聞こえてき声の主の方を見る
国「あ、神崎さん…」
あなた「国見先輩…!案内係してたんですね!嬉しい!って、あ、仕事中ですよね、話しかけてごめんなさい…」
嬉しさのあまり食い気味に話してしまった。
国「ん、大丈夫。頑張って」
国見先輩はニッコリ笑って手を握ってくれた。
あなた(これは…もう私合格だっ!!!)
試験は無事終わり、その後は緊張のせいか疲れがどっと押し寄せてきてそのまま寝てしまった
合格発表の日
いつもより早めの時間に起き、念入りに身だしなみをチェックする
あなた「あーーー、緊張してきた。いや、別に大丈夫だし、!私だし!」
独り言をブツブツ言いながらリビングに降りていく
母「あ、おはよう〜でもって早く合格発表見てきなさーい」
母に急かされて家を出てく
あなた「着いてしまった…」
張り出されている紙の前でキャーキャーという人だかりがもう既にできていた
あなた「325...325...」
自分の受験番号を口の中で繰り返しながら必死に探してく
あなた「325...325...32g...あった!!!やったぁ!!!!!」
自分の受験番号を見つけ涙ぐむ
あなた(これで、やっと!自分の気持ち伝えられる!やったぁ!!!!)
IHの時に知ってしまったこの思い。
自分に何度いいきかせたか…
ずっと言いたかった思いが…やっと今日言える。
全力疾走で帰宅し、国見先輩の家を目指した
ピンポーン
国見先輩の家に着き、チャイムを鳴らした
あなた(なんか、受験よりも、合格発表よりもこっちのが緊張する…)
カタカタと震える手を抑えインターホンの前に立つ
国「はーい…って神崎さん?!」
驚い様な声と共にドタドタと家の中から慌ただしい音が聞こえた
国「どうしたの?!」
10数秒もしないうちに国見先輩がドアを開け、こちらを見すえた
あなた「合格…したので…」
小さな声で俯きながら言った
国「わざわざ?!ありがとう…」
あなた「そうじゃなくって…///」
国「え?」
あなた「合格したら言いたいことあるって、言ったじゃないですか…それ、言いたくって…」
国「あ、そういえばそんなこと言ってたね、どうしたの?」
あなた「あの、その…///」
スゥ…ハァ…
ゆっくり深呼吸をして、国見先輩を見た
あなた「IHの時からずっと…国見先輩のプレーに憧れてましたッ…!
好きです///こんな私でよければ、付き合ってくれませんか…?!///」
一息でそういい呼吸が乱れる
国「…っ」
あなた(やっぱり、ダメかな…?)
不安になり、再度俯くと
国「何それずる。」
と国見先輩の声が聞こえてきた
国「俺はさ、神崎さんが中一の頃、レギュラー入りしたって噂聞いて、見に行った時に一目惚れしたんだよ?あー、長かった片想い…」
思いもしてなかった言葉に目を見開く
あなた「答えは…?!///」
急かすようにそう言うと
国「はい。以外ないね」
と言って微笑んでくれた
国見先輩と私の恋は
どんな勉強よりも難しくって
どんなバレーの試合よりもドキドキするものです
―――――――――
ぎゃーー!
超長くなっちゃった…
やっぱ推しだからさ☆()
ごめんなさい。いや、思ってたより長くなっちゃったし、途中から夢主ちゃんの性格変わりすぎだし、もう、色々ごめんなさい
次回も頑張りますッ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。