第37話

〜角名倫太郎と〜【恋愛興味無】
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2020/12/12 10:08
モブ「えぇ?‪w角名と付き合ってる理由?
そんなの侑くんと治くんの近くに行けるからでしょ‪w‪w‪w
それ以外にあんなキツネ顔のやつと付き合うメリットねーよ‪w‪w‪w‪w」
初めて告白されて
初めて付き合った女子がいた
その女子は
俺の事を利用していただけだって。
盗み聞いてしまった。
角名「クソッ…。」




(((((<b>設定ガバガバちゅーい⚠︎</b>))))))
((終始角名視点))




あなた「ねぇー角名くん。角名くんは好きな子いないん??」
角名「…いっつもその質問するよね。
飽きないの?」

あなた「えー!だって角名くんのこと好きやもん!
それに角名くんが答えなくれないからこの質問繰り返してるんやよ?」
最近俺を付きまとってくる女子がいる。
神崎あなたって言ってたか。
その女子は毎日のように「好き」って言葉をくれて。
優しい笑みを見せる。
そして同じ質問を繰り返す。
角名「神崎さんって変わってるよね。」
思ったことを口に出せば「そーかな??」なんてとぼけてる。
あなた「それより、神崎さんって辞めてや。
気軽にあなたってよんでくれてええんやで♡」
冗談交じりな笑みを混ぜながら言う神崎さん。
角名「あなた、もうすぐ授業が始まるからさっさと自席に着いてくれるかな?」
俺も冗談交じりに名前を呼んでみたら、顔を真っ赤にして固まってしまった。
あなた「やばいわぁ…角名くんの名前呼び…破壊力えげつなぁ…」
にへッ…と笑う顔は予想とは違った反応で少し戸惑ってしまう。


それでも
これはきっと演技だろうから、信じれない
一度かかった罠にもう一度かかるほど、俺は馬鹿じゃない。
角名(くそ…もう関わらないでよ…)






あなた「角名くん〜!!!!」
翌日になれば、変わらない笑みで俺の名前を呼ぶ。
角名「なに、神崎さん。」

あなた「いやだなぁ!昨日はあなたって呼んでくれたのにぃ〜!」
ヘラヘラと笑いながら俺の肩を叩く。
角名(もう全部が演技としか思えない… 辛い思いはしたくないッ…)

角名「神崎さん、さ。」

あなた「??」
俺が口を開けばどうしたの?というように顔を覗き込んでくる。
角名「俺ともう関わんないでくれる?その方がお互いのためだよ」

あなた「は?」
俺が遠回しに関わるな。と言うといきなりいつもでは考えられないような低い声を出す
かと思えば直ぐにいつもの柔らかな雰囲気に戻る。
あなた「それは無理やな。私は角名くんのこと好きやもん。
角名くんが私の事嫌いって言おうが私の好きは変わらんし。」
角名「え?」
帰ってきた答えは予想の斜め上で
角名「ごめん、なんて言った?」
思わず聞き返してしまう
あなた「私は角名くんのこと好きやから関わらんとか無理!
てかいつも言うてるやん!!あ、もしかして冗談とか思って私の話聞いてなかったんやろ?!」
少しおちゃらけたような。でも、真剣な眼差しで聞いてくる。
角名「ぇッ‪…あ、いや、だって…」
ほんとに冗談とか演技とか…とにかく''嘘''だと思ってた俺は初めて見る真剣な瞳に吸い込まれそうになる。
あなた「角名くんが元カノとなんかあったんは知ってるで。でもな?私の好きは本物なん。元カノさんの好きとは別モンやねん…それは分かってや?」
それだけ言うと神崎さんは教室へ行ってしまった。
角名「ははッ…あなた…さんね、…変なの。‪w」
やっぱり変なやつっていう印象は変わんないけど。
''元カノとは違う。''というのは、痛いほど分かった。


この日から俺とあなたの距離が近くなったのは、俺たちにしか分からないかもしれないけど。

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