前の話
一覧へ
次の話

第5話

通学路
223
2019/02/16 00:46
いつも通り望を起こして私の朝の任務はとりあえず終了

今は望と2人で学校へ向かってるところ。

「ふぁー寒いねのんちゃん」

『またのんちゃんって呼んどるで。2人の時はいいけど学校だとなに言われるかわからんから』

「あーごめん。気をつけるのんちゃん笑」

『まぁ俺は別にええんやけど』

「じゃあいいじゃんか笑」

『いや、ええねんけど、あなたが誤解されんのいやじゃないんかな?って』

「なんで?」

『あなた好きな人とかおらんの?』


ズキって胸が痛い

望には1番聞かれたくなかった

「おらんおらん!笑」

『なんで急に関西弁なんや笑誤魔化してるつもりなんか?笑』

「うるさい!もう望おいてく!」

隣で歩く望と距離を開けるように早歩きする
我ながら可愛くないなーって思う
けど望の前ではどうしても素直になんてなれない。

『ちょ、待ってやー』

パタパタと私を追いかけてくる

『うわっ!』

「どうだっ!冷たいでしょ笑」

『怒ってるんかと思った!笑相変わらずあなたは冷え性やな』

冷えた私の手を望のほっぺに当たる

「あ!小瀧くん!」

2人で戯れてると望を呼ぶ女の子の声
あ、最近よく望と話してる子だ

『あ、相沢、おはよ!』

「おはようっ!!」

確かこの子相沢さえちゃんだった気がする
可愛いし誰にでもニコニコしてて人気あるんだよね

なんかズキって胸が痛い
2人見るの辛いな...

「あ、私先行くね?」

『え、なんでや?あなたちょっと待ちーや』

2人を見たくなくてまた早歩きするけど手を掴まれる

『なんで先行こうとするん?すぐ行くから待ちーや』

「あ、神山くん!!おはよ!!...じゃあね望」


「あ、おはよう!」

「一緒行こー!」

「ええよ。笑そういえば今日さー」


同じクラスで仲のいい神山くんがいいところに通りかかったから良かった。

もう2人を見ずに済む。
多分後ろには望とさえちゃんがいるんだろうな。振り返れないからわからないけど

「そんでなー、そん時淳太ってやつがおもろくて笑今度委員会の時紹介するわ」

「ほんと!?ありがとう!!楽しそうだね笑」

「楽しいで?あなたもすぐ仲良くなれるで」

なんて話しながらクラスに入ると

「あれ、あなた今日小瀧と登校じゃないん?まさか浮気しとん?」

なんて同じクラスの濱ちゃん

「違うわ!てか浮気じゃないし。そもそも付き合ってないし」



そう。ただの幼馴染



「濱田ー、あんまそんなこと言っとると嫌われるで笑」

「すまんな、神山」

「いや、俺やないから笑笑」

「別に嫌いにならないよ笑ただ濱ちゃんはうるさい笑」

「な、なんやと?おれはうるさいのがええねん」

「だって神山どう思う?」

「これでモテるから腹立つねん」

「あざーす笑」

楽しく話してると望が教室に入ってきた

『あ、あなたなんで先行ったん?」

ついつい視線が泳いじゃう

「え、えっと、、」

「俺があなたと行きたかったからや。」

なんて神山くん

『...そっか。』

そう一言だけ言って自分の席に座る

「神山くん、助けてからてありがとう」

「んーん?ほんまのことやし笑」

ほんとにいい人。神山くん

先生)席座れー

自分の席に向かう。

ちなみに隣は神山くん、私の前が望、神山くんの前の前が濱ちゃん。

いつもはうるさいくらい話しかけてくる望が全く話しかけてこない。後ろも向かない。

怒ってるのかな?

傷つけちゃったのかな。置いてったし

手紙に書いて回す「望、朝ごめんね?怒ってる?」

プリ小説オーディオドラマ