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2022/01/16

第6話

🌷



 それにしても、いくつか不思議なことがある





 私の家はどこだろう




 隣にいた人は誰だろう




 どこで、料理を覚えたのだろう








 考えれば考えるほど混乱して頭が痛くなる





 いつか、思い出せる日が来るのだろうか






 それとも、一生このままで




 よく分からないまま一生を終えるのか





 まだ分からないけど







 
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
は!もう来てたのかよ!?
海信行
海信行
早いな、てかもうすぐ食べ終わりそうじゃん
夜久衛輔
夜久衛輔
いや、弁当がうますぎたから
家入 あなた
あ、どうも……
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
昨日の…
家入 あなた
家入あなたです
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
あなたちゃんね、了解
海信行
海信行
あなたちゃん、あの後どうしたの?
家入 あなた
あぁ、夜久先輩に色々してもらいました(笑)




 細かく話すと時間がかかりそうだし





 何よりめんどくさくなりそう







 時間を取りすぎて、その上で話に集中させすぎると



 お昼の時間減って、先輩方に迷惑かけちゃうしね







家入 あなた
おふたりは、購買なんですね
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
朝は時間ないからね
海信行
海信行
でも購買も早めに行かないと無くなっちゃうよ




 運動部で受験生




 私の勝手な思いだけど、しっかり栄養を摂って欲しい





家入 あなた
あの、もし迷惑じゃなければ、
私がおふたりのお弁当、作りましょうか?
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
え、まじ?
海信行
海信行
俺らにとっては迷惑じゃないけど、
あなたちゃんは大変で迷惑じゃない?
家入 あなた
私は全然、むしろお世話になる身ですし……
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
それならお願いしようかな
海信行
海信行
ほんとごめんね?
家入 あなた
全然大丈夫ですっ




 二人がいいって言ってくれてよかった




 
家入 あなた
嫌いなものとかあります?
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
特にないよ
海信行
海信行
俺もないよ
家入 あなた
分かりました



 それなら、二人の分も夜久先輩と同じ内容でいいかな




 それなら時間もかからないし









 2人は後でお弁当箱を届けてくれるらしい



 それを聞いて、お弁当箱の心配入らないなと思った









 お昼休みの終わりを告げるチャイムがなって、私たちは解散することにした





 そういえば夜久先輩の声が全然聞こえてないなと思いちらっと見ると






 なぜか、悲しそうな顔をしていた




 その顔が、私の胸を締め付けた