第6話
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それにしても、いくつか不思議なことがある
私の家はどこだろう
隣にいた人は誰だろう
どこで、料理を覚えたのだろう
考えれば考えるほど混乱して頭が痛くなる
いつか、思い出せる日が来るのだろうか
それとも、一生このままで
よく分からないまま一生を終えるのか
まだ分からないけど
細かく話すと時間がかかりそうだし
何よりめんどくさくなりそう
時間を取りすぎて、その上で話に集中させすぎると
お昼の時間減って、先輩方に迷惑かけちゃうしね
運動部で受験生
私の勝手な思いだけど、しっかり栄養を摂って欲しい
二人がいいって言ってくれてよかった
それなら、二人の分も夜久先輩と同じ内容でいいかな
それなら時間もかからないし
2人は後でお弁当箱を届けてくれるらしい
それを聞いて、お弁当箱の心配入らないなと思った
お昼休みの終わりを告げるチャイムがなって、私たちは解散することにした
そういえば夜久先輩の声が全然聞こえてないなと思いちらっと見ると
なぜか、悲しそうな顔をしていた
その顔が、私の胸を締め付けた