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第15話

遺品整理:エイジ
267
2019/05/13 09:38
やっぱり、みんなあなたの遺品整理の時は
何も喋らなかった。



しばらくして、そらがあるものをみつけた。



















手紙だ。

何故か1人1枚あって、
遺品整理を休憩して
その手紙を読むことにした。





えいちゃんへ。


見つけてくれてありがとう。
読んでくれてありがとう、
えいちゃん、読まないかと思った。

期待しといてよかった!笑

私がいなくなって寂しい?
あ、ごめん、えいちゃん彼女持ちだった!

わっすれてたぁー!やばー笑

どうしても伝えたいことがあったから、
こんな変な振りをつかったけど、
手紙じゃ意味ないか!
失敗!笑笑
じゃあ、言うね。

えいちゃん、私はえいちゃんが大好きでした。
今はもうきっと居ないから、
二度と伝えることは出来ないし、
ちょっと後悔もあるけど、
私は、えいちゃんが大好きだった。
もちろんこれからも。

体調に気をつけてね。
彼女の、りこちゃんと仲良くするんだよ?
泣かせたら許さないからね!

またね、えいちゃん。ばいばい
エイジ
馬鹿野郎…
エイジ
あなた…
大事なことなら俺の前で言えよ…
涙が溢れた。
ポタポタと手紙に丸い跡がついていく。
ゴシゴシ拭いたけど涙は止まらなかった。

りっくんがそっと背中をさすってくれたのが
せめてもの救いだった。

またな。あなた。

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