いつも通りに接してくれるのは助かる。
正直昨日の事まだ忘れられてねぇし、
こいつがこんな性格で良かった。
めんどくせぇな…こいつの性格…、
そうして Ω の家にたどり着く。
少ししてからガチャッと、Ω が慌てて出てきた。
Ω の話を遮って兎のぬいぐるみが入ってる袋を押し付ける。
不思議そうに袋の中を覗いてから、Ω の目が輝いた。
と、ドタドタ家に入っていく。
可愛い……いや、違う。有り得ない。
Ω と恭さんが入れ替わりになった。
と、恭さんが Ωに抱きつく。
と、俺に満面の笑みを向けてくる。
ガシッと Ω の手を引く。
そもそもこいつがいなきゃ俺が言い負かせれてたんだ、
戻ってくるタイミング最悪すぎr((
バッと、手を離してスタスタ歩く。
なんでそんな顔赤くさせてんだよ…//
くそ…調子狂う…//
と、奏が手を繋いでくる。
のを、払う。
ー
ーー
ーーー
ぜってぇ、分かってねぇ。
Ω のプリントの端っこに公式を書く。
頬杖をして、Ωが問題を解いてるとこを見守る。
こてっ、と首を傾けて微笑んでくる。
ベシッと Ω の顔に教科書を押し付ける。
ったく…ほんと、調子狂うわこいつ…///
ペシッと、Ω の額にデコピンをする。
ッ…えへへじゃねぇよ、何喜んでんだ、ボケ
奏もそうだし…もしかしてこいつも俺の事好きなのか…?
って、何考えてんだ俺は…/////
ガンッ、と机に伏せる。
こいつらといると俺まで変になりそうだな、
今日、久しぶりに彼女に…
つっても、大体別れたし…残ってるのは…、
と、携帯を取り出して机で隠しながらLINEを見る。
あ、この前告ってきた子がいたな…、
「 今日暇? 」…と、文字を打って携帯を直そうとすると、
ブーッ、と手元で携帯が振動する。
奏「 授業中 」
綾斗「 人のこと言えないだろ 」
奏 「 そうとも言えるね 笑 」
「 雫より俺に構ってよ 」
チラッと、奏の方を見ると目が合う。
そんなにかまって欲しいならかまってやるよ、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。