第12話

12.
11,565
2020/04/20 01:31
キーンコーンカーンコーン
先生
先生
はーい、シャーペン置いて。
後ろから回収して。
確認するまで席から立たないでね、

ざわざわざわざわと。

余裕そうな奴に、落ち込んでる奴。はなから諦めてる奴。

色んな奴がいる中、俺の隣にいるこいつ(Ω)は

雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
ッ…!!

出来たのか。

昨日の教科の反応はいまいちだった癖に、分かりやす。

先生
先生
はい、今年ラストのテスト、お疲れ様でした。
調子乗ってハメ外しすぎないように、解散。

「 終わったー!! 」 「 ひゃっほーい! 」

「 やべぇ…なぁ、ここなんて書いた? 」

「 もう終わったんだから気にしても仕方ねぇだろ笑 」
クラスの奴らが次々に帰って行く。
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
綾人ー雫ー、 あーそーぼー♪
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
ん、
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
どこ行こっか、
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
俺はどこでm
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
ッ…ご、ごめん…

ガタッと、椅子から立ち上がると、鞄を持って

壁にもたれながら Ω が教室から出て行く。


ゾクッと、俺の体が反応した。
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
ッ…雫、?

知ってる。この匂い。

あいつと出会った時と、同じ匂い。
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
奏ッ…ヒートだッ、…ダメだ、ここから出しちゃダメだ、止めねぇと、//

後を追いかける。

雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
ッ…なんで…今…、///
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
おいッ…はぁ…はぁ…、///
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
ダメ!…来ちゃダメ…ッ、////

この前と違うッ…、体が勝手に Ω に手が伸びる。


ガシッと、腕を掴まれる。
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
綾人、(ニコッ)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
ッ…馬鹿野郎!また誰かに襲われたらどうすんだよッ…///
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
ッ…そ…か、俺…、///
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
落ち着いて、雫。肩貸すから、戻ろ、
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
はぁ…はぁ…ゴクッ…////
唾を飲み込む。

この前よりフェロモンが強い、理性が…抑えろ、抑えろ

ヤりたい、ダメだ、…ヤりたい、ヤりたい…

雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
はぁ…はぁ…///
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
はぁ…はぁ…くそッ!////

パリンッ ! と、近くの教室の窓ガラスを割る。
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
ッ…!?
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
雨宮 雫 (アマミヤ シズク)
ッ…ぁ…ぁ…ぉ、俺のせいで…///
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
はぁ…はぁ…もたもたしてんじゃねぇよ!///

痛ぇ…ははッ…でも、おかげで、理性保ててるよな…

手から血が流れる。

森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
綾人、そのまま、そのままだよ、破片とか触っちゃダメだからね、!

奏が、Ω をお姫様抱っこして、教室に戻る。
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
はぁ…はぁ…やっちまったな…これ、//

足元に少し、ガラスの破片が散らばってる。

こっちから殴ったから…教室の中が酷ぇよな…、


手がジンジンする…、折れたかな、これ 笑


奏が、Ωを降ろしたのか、教室の鍵を閉めて、

こっちに走ってくる。
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
はぁ…はぁ…、頭いいじゃん、お前…///
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
そんな事より、手…保健室行くよ!
先生
先生
おい!どうした、なにがあった、

ガラスが割れる音に気づいたのか、先生が駆けつけてきた。
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
先生、β ?はぁ、はぁ…///
先生
先生
あぁ、そうだが…榎本、お前、その手
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
これ、鍵。雨宮くんヒート起こしてるから、先生行ってあげて下さい、綾人は俺が保健室連れて行きます。

奏が先生に鍵を押し付ける。

先生
先生
ッ…わ、分かった。


ーー
ーーー

先生
先生
ど、どうしたのその手!!
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
窓ガラス割っちった…はぁ…はぁ…///
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
先生、早く、手当てして!
先生
先生
い、一応消毒とかの応急処置はするけど、後で一緒に病院に行きましょう、
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
ぁ。綾人、はい、抑制剤。
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
おう…さんきゅ、//
反対の手で薬を飲む。

先生
先生
少し痛いけど…我慢してね、
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
いッッ…てぇ…!
先生
先生
よし…先生榎本くんの家族の方に連絡してくるから、安静に。森田くん、見といてあげて
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
そのつもりです

やべぇ…色んな人に迷惑かけてる…
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
綾人…無茶しないで、言ってくれれば俺が雫止めに行ってたから…
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
悪ぃ、体が勝手に動いちまった、//
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
ふッ…かっこよすぎ、
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
窓ガラス割った奴にかっこいいとか、バ、////
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
バカだよ?俺。綾人にだけ
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
なんだよそれ、///
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
綾人…、Ω のフェロモンって、そんなガチガチになるほど強いんだ?
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
なッ…お前どこ見てんだよッ、///
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
雫のフェロモン…もっと強くなったら今みたいに理性保てないでしょ?抑制剤も効くまで時間かかるじゃん…そしたらどうするの?
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
ど、どうって…、//
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
だから、どうやって性欲おさめんのって
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
か、彼女に頼んだり、自分で…って、何言わせてんだよ、!///
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
綾人、俺が、相手じゃダメ?
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
は、、、?////
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
最近彼女とも別れてるみたいだし…、自分でするより他人にしてもらう方がいいでしょ、?

なんで別れてるの知ってんだよ、

てか…こいつ、
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
お前、何言ってるか、///
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
分かってるよ、俺、綾人のだったら咥えれるよ。綾人だったら、なんでもしてあげるよ、
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
お、俺は…///
先生
先生
お待たせ、
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
覚えててよ(ニコッ)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
榎本 綾斗(エノモト アヤト)
ッ…、、///
俺は男だぞ…、いくら親友だからって、

そんな事までしなくても…

先生
先生
ッ…?さ、さぁ、榎本くん、病院行くよ、森田くんももう帰っても大丈夫だから、
森田 奏 (モリタ カナデ)
森田 奏 (モリタ カナデ)
俺も病院ついていきたいです、
先生
先生
ッ…そ、そう。御家族に連絡いれるのよ、
じゃあ、2人とも行くわよ、

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