第4話

まずはご飯からだな…
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2020/11/06 22:38
坂田銀時
坂田銀時
んん…ふぁぁ…
朝だ…昨日の事が夢だといい…
夢だと思いたい…
坂田銀時
坂田銀時
定春…?
定春
定春
スースー
寝息を立てて寝ている定春
坂田銀時
坂田銀時
良かった…
この世界には俺しかいない…
そう思っていた…
だけど…
坂田銀時
坂田銀時
前は嫌だったけど…
今ではお前がいるだけで安心しちまうなんてな…
寝ていた定春が目を覚ます
定春
定春
くァァァ〜。oO
坂田銀時
坂田銀時
お…起きたか、定春
定春
定春
わん!
坂田銀時
坂田銀時
元気そうで良かったよ
俺だけじゃない…こうして定春は隣にいる…
居るはずなのに…
坂田銀時
坂田銀時
(どうして…こんなにモヤモヤするんだ?)
ペロッ…定春が俺の頬を舐める
坂田銀時
坂田銀時
うおっ!?なんだ!?
定春
定春
わん!
坂田銀時
坂田銀時
まさか…お前…
心配してくれたのか?
定春
定春
わん!
坂田銀時
坂田銀時
はは…
お前に心配される程ひでぇ面してたのか?俺は…
定春
定春
くぅーん…
坂田銀時
坂田銀時
ごめんごめん…大丈夫だ…
???
ぎ………ん!……て……さ…!
…だ………も…っ………よ…
坂田銀時
坂田銀時
!!?
また、何か聞こえた…
坂田銀時
坂田銀時
なぁ、定春…
お前には変な声みたいなのは聞こえてねぇのか?
定春
定春
首を傾げる定春
坂田銀時
坂田銀時
なんか、妙だな…
すると…
ぐるるるる…お腹のなる音
坂田銀時
坂田銀時
まぁ、何事にも食べなきゃやってられねぇよな!
坂田銀時
坂田銀時
だよな!定春!
定春
定春
わん!
坂田銀時
坂田銀時
(そうだ…お前が1番よく知っているはずだ…)
坂田銀時
坂田銀時
新八…台所使わせてもらうぞ…
ガコン…冷蔵庫を開ける
坂田銀時
坂田銀時
食べ物はしっかりあるみたいだな…
定春
定春
わん!
坂田銀時
坂田銀時
お前の食べれそうなやつも探してくるか…
新八の家を出て街に出る
坂田銀時
坂田銀時
やっぱり誰もいねぇよな…
そこには賑やかないつものかぶき町ではなく、人気の無い静かな場所へと成り下がっていた…
坂田銀時
坂田銀時
くっそ…なんでなんだよ…
いつものキャバクラもホストクラブも居酒屋もファミレスも…
どこもかも静かだった…
坂田銀時
坂田銀時
いつもだったら、バカみてぇにうるせぇ街なのに…
定春
定春
わん!
坂田銀時
坂田銀時
あぁ…すまねぇ…
おめぇの飯探さねぇとな…
定春
定春
わん!
坂田銀時
坂田銀時
はぁ…
俺はいつまでこの暮らしを続ければ良いのだろう…
そんなことを思いながら歩いていると万事屋の前に着いた…
坂田銀時
坂田銀時
家になら…もしかしたらお前の飯あるかもな
坂田銀時
坂田銀時
まぁ、あるかは保証できねぇが‪w
そんな皮肉を言っているとあの日の光景を思い出す
坂田銀時
坂田銀時
っ…
新八…神楽…
どこに行っちまったんだよ…

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