第5話

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2020/05/17 15:41


お花屋さん、閉店間際ー




シルク
シルク
あのふたりってさ、近くの結婚式場にいるのよ。
(なまえ)
あなた
結婚式場…ですか。
シルク
シルク
そ。そこでウェディングプランナーとして働いているんだ。
…そうは見えないけどさ笑
(なまえ)
あなた
笑…まぁ男性だと珍しいですけど…。
(なまえ)
あなた
でもステキなお仕事ですね!
憧れます!!



『ウェディングプランナー』





ーあれは私がまだ小さい頃の記憶。


両親と親戚の結婚式に出席したときのこと。

ウェディングドレス姿の花嫁さんに見とれていた私は、迷子になってしまった。



(子供)(なまえ)
(子供)あなた
…!!パパー?…ママー?…泣
どこ…泣
両親とはぐれてしまった私は、泣きじゃくっていた。
そこに……
男の子
どうしたの?
大丈夫?
(子供)(なまえ)
(子供)あなた
う…うぅ…うわーーーん泣
男の子
泣かないで?
僕が一緒にいてあげるから。
大丈夫だよ?ねっ。

それから両親が見つかるまで一緒にてくれた笑顔のステキな男の子。
手をつないだまま、いろんな話もしたな…。

男の子
ねぇ、ウェディングプランナーって知ってる?
(子供)(なまえ)
(子供)あなた
…うえでんぐぷらんなぁ?
男の子
お嫁さんたちを笑顔にするお仕事をする人のことだよ。

ほら見て?
みんなしあわせそうな笑顔でしょ?
ぼくね、みんなを笑顔にするお手伝いをしたいんだ。
(子供)(なまえ)
(子供)あなた
…おにいちゃん、かっこいいね。

優しい笑顔でクシャッと私の頭をなでてくれた。
その笑顔で不安が無くなったのは覚えてる。


たぶん…、私の初恋…。
あの時以来会えてはいない。
そう言えば、名前も知らないや…。

覚えてるのはあの『優しい笑顔』ーー






…何か思い出しちゃった。
おにいちゃん、いつかどこかで会えるといいな…。




シルク
シルク
…い?おーい?あなたちゃーん?
どしたー?
(なまえ)
あなた
えっ?あれ?シルク店長?
シルク
シルク
何か遠ーくに行ってたみたいだけど笑
(なまえ)
あなた
あ、え、いやー…すみませんっ笑
ちょっと昔の事を思い出してました笑
シルク
シルク
…いい思い出があるみたいだね。
ニコニコしてる笑
いや、ニヤニヤかな笑
(なまえ)
あなた
(恥ずかしー///何してんだろ、私…)
シルク
シルク
でさ、○日にプランナーさんとか関係者向けの展示会があるんだけど。
都合が良かったら一緒に参加してみる?
(なまえ)
あなた
私が参加してもいいんですか?
シルク
シルク
俺と一緒にいれば大丈夫っしょ。それにあなたちゃんさ、花好きでしょ?
(なまえ)
あなた
もう大・大・大・だーい好きです!笑
シルク
シルク
ふははっ笑
じゃ一緒に参加ってことで申し込んでおくから。

当日は会場装飾とかテーブル装飾とか、花が絡んだ物も展示されてるはずだから勉強にもなるはず。
(なまえ)
あなた
やった!
ありがとうごさいますーー!!
シルク
シルク
時間とかはまた後で連絡するから。
…今日はもうあがってもいいよ。
(なまえ)
あなた
あ、もう時間すぎてましたね笑

分かりました!!
お先に失礼します。お疲れ様でーす!!
シルク
シルク
はーい、お疲れ様ー!
またよろしくねー!



・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・




モトキ・マサイSide



マサイ
マサイ
なぁ、今度展示会あるじゃん?
参加する?
モトキ
モトキ
あー、そうだね。参加しとこうか。

…きっとシルクも参加するよね。
マサイ
マサイ
分かった、じゃ参加するって上司に言っとくわ。

…何か期待してない?
シルクが参加するって…。
モトキ
モトキ
…ん!?いや、べ、別に!
ただシルクは参加するだろうなーって思っただけだよ!
(それだけのはず!たぶん…)
マサイ
マサイ
それならいいけどさー笑
(この間からなーんか変だよな笑)
モトキ
モトキ
そ、そうだよ!
会社の上司
おーい、まだ休憩してんのかー?
始めるぞーーーー!
マサイ
マサイ
また呼ばれてます…笑
モトキ
モトキ
戻りますか…笑
マサイ
マサイ
だな笑







・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・







はい、作者でございます。

ふたりの職業、ウェディングプランナーでした。
当たっている方もいましたねー笑

これから登場人物達の気持ちとか、少しずつ変わっていきます。
ぜひ見てくださいね!!


それでは、アデュー!!



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