夜、あなたマンション前
モトキさんの…真剣な…でも柔らかい眼差しが、私を捉えて離さない…
私の答えはひとつ…
嬉しくて涙がほほを転がり落ちる
私は、それを止められなかった…
少し照れている感じのモトキさん
私の涙は余計に止まらなくて…
ちょっと困った笑顔のモトキさん…
私の視界は急に真っ暗になり…
私の頬に触れた桜色のシャツ越しに
モトキさんの体温と鼓動が感じられた…
モトキさんをそっと見ると…
モトキさんも顔が赤くなってて…
モトキさんの私を抱きしめる腕に力が入って…
モトキSide
あなたちゃん…今、俺の腕の中にいる…
俺の手の届くところに
華奢で…強く抱きしめたら壊れてしまいそうで…
でも、このまま離したくない……
あなたSide
モトキさんの…見た目よりも逞しい腕に抱きしめられて……
恥ずかしいんだけど…すごく幸せ…
この時が続けばいいのに…
そのまま…
どれくらいの時間が過ぎたのかわからないけれど
俺の腕の中にいる愛しい人に声をかけると
涙で潤んだ瞳で俺を見上げて…
モトキさんの腕が私から離れていき…
でも…
名残惜しそうに…その手は私の頬を撫でた
撫でられたところが…熱をおびていく
私は急に恥ずかしくなって……
イタズラな…でも優しい笑顔を私にくれた
私が部屋に入って窓から外を覗くと、モトキさんが歩いて行くのが見えた
モトキさんが彼氏に…
夢見心地で…フワフワしてる感じで…
何も手に付かずにぼーっとしていた
その日は夢見心地のまま眠りについた
翌日、いつもより早い時間に目が覚めた
ふと……昨日の事を思い出して
顔が熱くなる…
すぐに返事がきた
あなたSide
……恥ずかしい///
私がいるからって……///
嬉しいけど…ね
モトキSide
俺がいてくれるから…って///
可愛い…
会いたくなっちゃうじゃん……///
なんとなく…ほのぼのとして…
胸の奥が温かくなった
幸せな気持ちが湧き上がってくるのを感じた…
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
はい、作者でございます。
またまた更新できずにお待たせしてしまい、すみません!
今回…難しかった…
何度書いて消してを繰り返したことか笑
結果、ニヤニヤしてしまっている自分がいました笑
シルク店長とマサイさんの出番がなかったのですが、次回は出てきます笑
(推しの方、申しわけありません💦)
次回もお楽しみに!
それでは、アデュー!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!