深夜…マサイの家
眠っているシルクを起こさないように
俺はそっと部屋を出る
体に感じる爽やかな乾いた風…
月の青白い光の中、バルコニーで頬杖をつくマサイに声をかけた
そう言って力の無い笑顔で振り返るマサイ
俺も隣に並んで…
何か隠してる感じのマサイが気になって、心配で…とは言えず…でも…
今度は無邪気な笑顔でこっちを見た
うーんと伸びをしながら答える
チラッとこっちを見るマサイ…
風が髪をを音もなく揺らす
まどろむような静寂につつまれていた
俺を見て微笑むマサイ…
真っ直ぐ前を向いたまま、マサイが呟いた
苦笑いのマサイ…
泣き出しそうな顔をしたマサイが
俺に視線を向ける
表情を緩めたマサイからは白い歯が覗き、ニカッと笑っていた
俺はあの日を思い出して…
マサイは微笑みながら、柔らかい眼差しをこちらに向けて…
涼しい風が吹いている夜更け…
目と目を合わせて、ふたりで笑い合った
バルコニーにマサイを残して、俺は部屋に戻った
モトキSide
なかなか寝付けないな…
でも、マサイと話せて良かった
ありがと、マサイ…
マサイSide
俺…ちゃんと話せてたか?
でも、モトキと話せて…謝れて良かった…
その頃のシルクは…
実は目を覚ましていて、ふたりの話しをずっと聞いていたシルク…
安心してまた眠りについたのでした
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はい、作者でごさいます!
また更新が遅くなってしまいすみません💦
早く出すって言ったのに……💦
今回はまた夢主ちゃん、出てこず…男だけの回になりましたね
次回は夢主ちゃん出てくると思います!
お楽しみに!
それでは、アデュー!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。