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2021/06/12

第1話

#1
此処は色彩に溺れる街
誰もが自分だけの「色」を持ってる
君達の世界で言うところの…「個性」かな
みんながみんな、違う「色」を持っていて、同じ「色」の人なんて、誰も居ない。
だけど私は…
なんにも無い
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暑い夏の夜の事。私は産まれた、お母さんとお父さんは私よりも泣いていた。
小さい頃の記憶はある、早いとこ忘れたい。
私は生まれつき「色」が無く、両親は散々泣いた後、とても悲しそうな声で泣いていた。
お母さんとお父さんは泣き虫だ、嬉しくて泣いて、その後に悲しくて泣いて、情けなくは無いんだろうか
医者からは昔から、「色」を親から貰うか、「色彩屋」と呼ばれる所で色を買い、それを私に与えるかしないと私は死んでしまうと伝えられている。
私は昔は親の「色」…いわゆる血みたいな物を昔から貰っていた。
両親は障害を持った私だけに厳しく、何故か妹にだけ優しかった。
まぁそうだろう、透明の「色」を纏った私なんて誰からも愛されないのも当然だ。
親は夜な夜な何かを話していたが、何かは何でか忘れてしまった。
そして親の「色」が段々と薄くなって来たので不思議に思い医者に相談しに行った。
医者は「色」を私が吸っているから、普段からは消えない「色」も消えかけてしまってるのだと言われた
「色」が無くなった人はこの世から居なくなる。つまり私が家族を自分で殺めてしまう事となる。
それでも親は黙って私に「色」を吸えと言った。
「色」がもう一口吸えば死んでしまうのでは無いかという程に薄くなってきた頃
私は流石に親に忠告をした。
そしたら親は「死んでも良いから、貴方達に生きて欲しいの」と言った
私は気が付いたら口元に両親の「色」がついていた。
私は人を殺めてしまったとてつもない罪悪感と嫌悪感があった。
妹は泣いている私を静かに抱きしめてくれた。
静かに泣いていた妹の顔は見れなかったが泣いている事は微かにわかったので瞬時に抱きしめ返した。
少し経ち、妹は「お姉ちゃん、色彩屋で色を買おう」と勧めてきた。