第19話

最終話
660
2023/05/04 21:00
あ、コレはやばいかもしれない。
古参のウオタミである私は、既に涙でシルクの姿がぼやけていた。

それに気づいたシルクが爆笑している。
シルク
ブハッwww
おま!顔な!
あなた
〜だってぇ…。
なんか、もうよく見えてないけど。
この空気の温かさから、マサイもきっと喜んでくれているんだろう。
シルク
じゃ、次な。
ンダホ。
ンダホ
俺だぁ。
シルク
ダホには。
結婚した時に色々話したから。
被ることも出てくると思うけど。
ンダホ
あーだねw
シルク
ダホは〜…Fischer’sの中でいうと、どっちかっつーと、俺側だと思ってる。
企画考えたり、コラボもどんどんいけるし。
でも、俺とはまたタイプが違うから。
だから、ダホがいるならコラボ受けるってクリエイターも多いし。
俺らの成長には欠かせないんだよな。
ンダホ
…確かにw
シルク
パパとしても忙しいだろうに、いつも撮影に参加してくれて、ありがとな!
ンダホ
こちらこそ!
子ダホ共々ありがとねw
子育てって、本当に大変だと思う。
それを、メンバーみんなが理解しているから、成り立っていることなんだろうな。
うんうん、良い関係だw
シルク
次は、ザカオな!
ザカオ
お、俺か!
シルク
ザカオとは、小学校からの付き合いで、悪ガキ3人組って言われてたよな〜w
毎日毎日飽きもせずに、公園で遊んでた気がする。
プロのダンサーとして活躍しながらの兼業、ホント、大変だったよな。
専業組になってからは、偏食とか高所恐怖症とかw
色んな一面を見せてくれて、動画の良いスパイスになってくれてる。
ゆ〜ちゃんと、これからも幸せにな!
ザカオ
おう!任せとけ♪
シルクとあなたちゃんもな!
あなた
あははwありがとう!
シルク
ああw
こうやって一人一人を見ると、本当に個性豊かな人たちの集まりだ。
それぞれが集まっているからこその面白味がある。
シルク
次は、ダーマ!
ダーマ
おう!どんどん褒めてくれ!
シルク
ハハッw
ダーマのそういうところが、Fischer’sの成長のためには、絶対に必要だと思ったんだ。
…会社辞めてくれて、ありがとな。
ダーマ
…いーえw
シルク
ダーマは、自分の言葉を上手く動画に生かす力を持ってる。
動画の構成を考えて、自分の活かし方を変えられる奴だ。
…ほんと、ダーマが専業組になってくれて、新しいFischer’sが動き出してるって、実感してる。
サンキューな!
ダーマ
…ま!
これからも、俺を上手く使ってくれ。
シルク
www
ダーマとのことは、きっとメンバー内でも色んな意見が出たんだろう。
ンダホと、マサイが説得するシーン、何度も見た。
ダーマが本格加入してから、色んなチャレンジをしていて、新規ファンも増えたと聞く。
これからも、頑張ってほしい。
シルク
最後はモトキ!
モトキ
はーいw
シルク
モトキも、ザカオと一緒で小学校からいっぱい遊んだよなーw
俺がやることに、モトキも負けずに食らいついてきて。
俺も、モトキに先を越されたらめちゃくちゃ悔しかったし。
今でもそうだよ。
クロオビのアスレチックなんかも、モトキが先にクリアしたからさーw
最後めっちゃ頑張ったもんよ!
これからも。良いライバルでいてくれよな!
モトキ
最近キツイんだけどねーw
頑張るわー。
私は、モトキをFischer’sのブレーンだと思っている。
他のメンバーの個性を中和できるのはモトキだけだ。
彼がいることで、1つのグループとしてのまとまりが生まれている。

辛い時期もあったけど。
あの笑顔をまた見ることができて、本当に良かった。
シルク
で!!
あなた!!
あなた
はい?
シルク
大好きだぞ!!
一生離してやらないからな!
覚悟しとけよw
あなた
……っ////
不意打ちをくらい、私の顔は真っ赤になった。
ンダホ
ひゅーひゅーw
ダーマ
シルク、やるぅ!w
シルクは、今までで一番キラキラした笑顔だった。

きっと。
これからも、彼らは進化していく。

ずーーーっと青春を続けることだろう。

ウオタミとして。
そして、これからはシルクの恋人として。

Fischer’sの活躍を応援していきたい。
マサイ
2人とも!おめでとーーwww
モトキ
おめでとう!!w
ザカオ
マサイの家に、プレゼント用意してっから!
ンダホ
もともとは俺たちが祝うつもりだったからねw
ダーマ
鬼ごっこのせいで忘れてたわw
シルクと私は顔を見合わせて笑った。

こんな風に、肩を並べて歩ける毎日が、ずっとずっと続いていくんだ。
シルク
よっしゃーwww
今日は呑むぞーwww
あなた
太るよwww
私のその一言に。
シルクはニヤリと悪い笑みを浮かべた。
シルク
…そんときは。
あなたと運動するから。
ベッドでなw
あなた
……っサイテー///
耳元で囁かれた言葉に。
私はまた、真っ赤になってしまった。







そして、思う。
きっと、私はずっとシルクには勝てないのだろうと。
あなた
ま、拾った責任で。
一生面倒みましょうかw
シルク
おう!よろしくなw
ずっとずっと。
これからも、一緒に生きていこう。

大好きな君と。


fin

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