あ、コレはやばいかもしれない。
古参のウオタミである私は、既に涙でシルクの姿がぼやけていた。
それに気づいたシルクが爆笑している。
なんか、もうよく見えてないけど。
この空気の温かさから、マサイもきっと喜んでくれているんだろう。
子育てって、本当に大変だと思う。
それを、メンバーみんなが理解しているから、成り立っていることなんだろうな。
うんうん、良い関係だw
こうやって一人一人を見ると、本当に個性豊かな人たちの集まりだ。
それぞれが集まっているからこその面白味がある。
ダーマとのことは、きっとメンバー内でも色んな意見が出たんだろう。
ンダホと、マサイが説得するシーン、何度も見た。
ダーマが本格加入してから、色んなチャレンジをしていて、新規ファンも増えたと聞く。
これからも、頑張ってほしい。
私は、モトキをFischer’sのブレーンだと思っている。
他のメンバーの個性を中和できるのはモトキだけだ。
彼がいることで、1つのグループとしてのまとまりが生まれている。
辛い時期もあったけど。
あの笑顔をまた見ることができて、本当に良かった。
不意打ちをくらい、私の顔は真っ赤になった。
シルクは、今までで一番キラキラした笑顔だった。
きっと。
これからも、彼らは進化していく。
ずーーーっと青春を続けることだろう。
ウオタミとして。
そして、これからはシルクの恋人として。
Fischer’sの活躍を応援していきたい。
シルクと私は顔を見合わせて笑った。
こんな風に、肩を並べて歩ける毎日が、ずっとずっと続いていくんだ。
私のその一言に。
シルクはニヤリと悪い笑みを浮かべた。
耳元で囁かれた言葉に。
私はまた、真っ赤になってしまった。
そして、思う。
きっと、私はずっとシルクには勝てないのだろうと。
ずっとずっと。
これからも、一緒に生きていこう。
大好きな君と。
fin
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!