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第8話

人の噂がなくなるまで75日
嶋村冬馬
ハルト、おはよう
羽山ハルト
シマくん。おはよう
嶋村冬馬
今日の理科の宿題やってきた?
羽山ハルト
あー……うん。やってきたよ
嶋村冬馬
実は俺やってなくて……
急いでやらなきゃなんだよね
羽山ハルト
頑張れ〜!
いつも通りだ。
いつも通りでいるんだ。
野々村さんのことは──
嶋村冬馬
ハルト、どうかした?
羽山ハルト
……ん? なんでもないよ
野々村さんのことは忘れるんだ。
クラスメート
……なぁ、あいつって……
クラスメート
うん……
あの……と付き合ってるって
クラスメート
それってマジなの?
クラスメート
でも一緒にいるの見たらしいよ……
なんだろう。視線がおかしい。
笑いものにされてるみたいな。
クラスメート
なぁ、ハルト
羽山ハルト
何……?
クラスメート
隣のクラスの野々村と付き合ってるって本当?
羽山ハルト
え……
羽山ハルト
誰が、そんなこと……
嶋村冬馬
それは、嘘だから気にしないで
クラスメート
お、おう……
羽山ハルト
(何なのこの噂……。もう野々村さんとは関わらないって決めたのに)
クラスメート
あっ、あれ……
クラスメート
野々村じゃん!
羽山ハルト
(野々村さん……)
野々村カオリ
……
こちらに目を向けようともしない。
そうだろうな、昨日のことを考えると。
羽山ハルト
ねぇ、野々村さん少しいいかな?
野々村カオリ
…………
羽山ハルト
野々村さ……
いや、なんか無視してるというより──
野々村カオリ
うっ……え……
羽山ハルト
……!
ドサッ!
羽山ハルト
野々村さん!
やっぱり。今のは無視してるとかじゃない……
クラスメート
ちょっ、大丈夫!?
クラスメート
野々村さん倒れてる!
一気にざわざわと波を立てたように騒がしくなる。好奇心と嫌そうな目が野々村に向けられた。
学級委員
誰か先生呼んできて!
羽山ハルト
あ……
嶋村冬馬
ハルト大丈夫?
羽山ハルト
……うん
そのあと、野々村さんは保健室に運び込まれた。
僕は、何もしなかった。
何も、できなかった。