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第2話

あいつがやってくる
嶋村冬馬
数学、3時間目らしいよ
羽山ハルト
……ならまだ猶予ゆうよがあるな。
嶋村冬馬
そうだね。頑張って!
羽山ハルト
見せてくれないの?!
嶋村冬馬
カンニングはだめだよ
羽山ハルト
……むぅ。
頑張らなきゃ。
教室に入り、机で大きく伸びをしようとしたその瞬間、
女子の大きな声が響いた。
秋山立海
カオリー!!
おかえりー!!
カオリ?
羽山ハルト
ま、まさか……カオリって……
野々村カオリ
やあ羽山くん。
これは、ただいまでいいのかな?
いつの間にか、僕の前に野々村さんが立っていた。
光の速さで移動してきたらしい。
羽山ハルト
の、野々村ののむらさん!!
野々村カオリ
どうしたの。
そんなに驚いて。そんなに私のこと嫌いなの?
くすくすと野々村さんは笑う。
羽山ハルト
(はい、嫌いですなんて言えるわけないじゃん……)
嶋村冬馬
ハルト?
汗すごいけど……
野々村カオリ
せっかく久しぶりに学校来たんだし……
ちょっとやってもらいたいことがあるんだけど、
ああ、またアレか。
羽山ハルト
断固拒否します
野々村カオリ
問答無用!
絶対やってもらうからね!
羽山ハルト
いや、だから僕は
野々村カオリ
いやぁ、だから君は、
僕たちは双子のように声を揃える。
ただし、言っていることは真逆だ。
羽山ハルト
僕は絶対、歌わないから!
野々村カオリ
君には絶対、歌ってもらうから!
そう叫ぶと、周りの人たちはまたか、と顔を歪ませたり、苦笑したりした。