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第10話

つまりどういうこと?
羽山ハルト
高音が聞こえない?
野々村カオリ
う、うん。
私が好きな音楽のジャンル知ってるでしょ
羽山ハルト
えっと、ボカロとアニソン。基本的に女の人の歌?
野々村カオリ
うん、そうだね。
羽山ハルト
それが……?
野々村カオリ
高音が聞こえないとサビが聞こえないじゃない
羽山ハルト
いや、それじゃなくて
羽山ハルト
高音が聞こえないって……
野々村カオリ
ああ。耳だって。
耳が悪いんだって、なんだっけ
ああ、突発性難聴?
羽山ハルト
は……
羽山ハルト
……それが本当だとして、じゃあ僕をつきまとってたのは、
野々村カオリ
歌が聞きたかった。
歌は好きなのに、聞こえないのなら意味ないもの。
にっこり野々村さんは笑った。
野々村カオリ
病院行って学校に来ていなかったのも
難聴のせいだし、倒れたのも。
めまい、吐き気、耳鳴りもあるみたい
羽山ハルト
はぁ……
野々村カオリ
と!いうわけで!
羽山ハルト
……?
野々村カオリ
歌ってくれるかな、羽山くん!
羽山ハルト
嫌だ!
絶対嫌だ!!
野々村カオリ
なっ、なんでよ!
羽山ハルト
だって、僕はもう歌えないから!
声が低くなって歌えないんだもん!
野々村カオリ
はぁ?
この流れで?なんか感動シーンみたいになってたのに!ねえちょっと!
羽山ハルト
嫌だ!
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
僕はそのまま走る。
じゃあな歌え歌えコールの化け物!
野々村カオリ
待っ……ねぇ!待って!
羽山ハルト
助けて!
シマくん!助けてシマくん!!
野々村カオリ
待ちなさい!
羽山ハルト
そう言われて待つと思う?
考えたらわかるでしょ!
野々村カオリ
お願い!
だっ、だって私!
ぱくぱくと野々村さんの口が動く。
あれは、確かにそう言っていた。
野々村カオリ
君が、好きなんだもん!