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第6話

歌えない
フルコンボ!パーフェクト!
いくら目を見張っても僕の前の画面にはそう書いている。
野々村カオリ
フルコンボだって!
私、才能あるかな?
この快挙を成し遂げた猛者もさは僕ではなく、野々村さんだ。今日から彼女のことをリズムゲームガチ勢と呼ぼう。
羽山ハルト
僕より才能ありますって。
そんなに歌ってほしいなら自分で作曲とかすればいいじゃないですかぁ
野々村カオリ
うーん。
まあ、ゲームとネットに上がる歌ってレベルが違うよ
無理矢理に誘われた放課後のゲーセン。
制服のままなら立派な校則違反だが、私服なのでセーフである。
そして、リズムゲームをやらされる始末。
いやなぜリズムゲーム?
野々村カオリ
さあ、次は羽山くんの番だね!
私の記録と同じだったら歌わなくてもいいよ〜
羽山ハルト
上機嫌ですね……
野々村カオリ
気にしない気にしない!
さ、100円を入れたまえ
羽山ハルト
はいはい……
チャリン! といい音がして、ゲームが始まる。
羽山ハルト
(もし、フルコンボでパーフェクトだったら……)
チラッと野々村さんを盗み見る。
『あのこと』を言わなくて済むだろうか……。
野々村カオリ
頑張れー
明らかに棒読みで野々村さんが言った。



『残念〜クリアならず!
コンティニューする場合は、100円を入れてね!』
羽山ハルト
なんっ……で……?
野々村カオリ
わあ、歌が上手くてもこんなことあるんだね
羽山ハルト
歌……
嫌だ、もう歌とか、聞いただけで耳が麻痺しそうだ。
嶋村冬馬
あれ、ハルト?
何て答えようか脳が本気で悩んだとき、意外な人物の声がした。