そして、あれから私達はしばらく連絡を取らなかった。
私も仕事に夢中になり、テレビに出ているWESTさん達を見ながら小瀧くんが元気なことは把握していた。
ある日、上司から
«あなたさん、またカメラの仕事が来た。行ってくれる?»
「もちろん、大丈夫です!」
そして、その次の日撮影する会社との打ち合わせがあり、私はそこに行った。
するとそこには、、
『また会いましたね♪』
彼が私を誘っているように…、、また、小瀧くんの写真を撮ることになった。
そして、今回はソロカットだった。
〜数時間後〜
{そのような内容でよろしくお願いします。}
『よろしくお願いします。』
そのないようは、彼女に恋をしている、片思いをしているような雰囲気で小瀧くんを撮ってほしいという依頼だった。
「こちらこそよろしくお願いします。」
と私はお辞儀をしてその場を去ろうとした。
すると、
『あなたさん、まってや、、なんで今日そんなに避けるん?』
「え、避けてないですよ…、ただ、」
『ただ?』
「緊張してて、、」
『何やねん…、、』
するとまた耳元で、
『今日も可愛いで?』
「//// ダメですよ!」
『じゃ、また明日な♪』
と彼は軽く会釈して帰っていった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。