第13話

16
2021/07/15 08:44



紫 「行ってきます。」



柴咲 「行ってらっしゃい!」




…、未だに慣れないな。こーゆーの。





「〜でねでね!」




「___でさぁ!」




「聞いてよ〜___」










騒がしい教室に入り、席に向かう。





グループ同士で話している人達は仲良さそうに話している。





それの何が楽しいの?







五月蝿いし頭痛い。





はぁぁぁ……、最悪。








…、眠いし。






「天野ちゃーーーーん!!」







、?






「天野ちゃぁぁぁぁぁん!!!」







あぁ、コイツか。






紫 「なに、うるさい。黙れ。」






茜原 「ちょっちょ、辛辣!」






紫 「……………」





茜原 「あれ?反省した?」





紫 「あ?誰がすんの。消えろ。」




茜原 「あぁ!ごめんごめん!あ、ねね?今日も屋上行こうよ!!」





紫 「るさい。」




茜原 「今日も屋上行こうよ!!」





そーゆー意味じゃない。





紫 「うるさい。一人で行く。てか、もうサボらん。」





茜原 「え゛!なんでさ!」




紫 「監視がついた。伝言届いたら終わる」





茜原 「監視!?!?なになに??お嬢さまだった系?!?!」




お嬢さま?




知るか。





紫 「黙れ。」





あれ?何私コイツにこんなペラペラ喋ってんの?






キーンコーンカーンコーン





茜原 「あ゛、やべっ。またね!天野ちゃん!」





いや来んな。




もう来んな。





…、伝わんないか。






…、






先生 「HR初めっぞ〜」











私はこの時、彼の去っていく後ろ姿を眺めていたようで、次に気を持ち直したのは先生の号令がかかってからの事だった。


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