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2021/06/29

第5話



ピリリリリリ





聞きなれた電子音でうっすらと目を開ける。




あのあと、寝ちゃったのか





今日もきっといつもと同じことが起きるだけ。





なのに学校に行く必要とか、あんのかな




どうせ休んだって、怒る人も居ないのに。





お母さんね、学校って大事だと思うの。




紫 「……行かなきゃ」



頭に過ぎる言葉。





その言葉に押されるように重い足を動かし、準備をする。




一体この動作は、あと何回やるんだろう…




そんなことをふと思う。








……はぁ





また、ガヤガヤと騒がしい教室



うるさい、うるさい





こんなとこ、いれるわけない、






簡単な答えをだし、立ち入り禁止の屋上へと足を運ぶ。




屋上は二つある。




校舎の屋上と、体育館の屋上。



いつも利用許可が下っているのは体育館の方




校舎の屋上の方が、高く
風がよく通り気持ちがいい。




人も来ないし、1人になるのに丁度いい場所。





もういっそ、このままフェンスを越えてしまえば___楽、なんだろうか






そんなこと、ココ最近何回思っただろう。




この、薄汚れた世界に___






?? 「って、あれ?!人いる?!」






…は、?




誰?




今までここに誰か来たことなんてあるわけなく、私の口がぽかんと空いているのがわかる。





?? 「へぇ、ここって人来るんだ〜!」





…来てちゃわるいかよ




?? 「ここって、立ち入り禁止だよね?!君も結構ワルだねぇ」



私とは別世界の人間。



こーゆーテンションの人とか無理。





てかもう人とまともに話したことが久しぶりで話し方とか知らん。




いやもっと言うと関わりたくない。






ノコノコ歩いてくるそいつの横を何事もなく通り過ぎてい___





けたら良かった。






パシッ



そいつは私の手首を掴みながら、さっきとは打って変わった真剣な顔でこちらを覗いてくる




?? 「ねぇ、逃げないでよ。名前、教えて」



なんで、あんたに指図されなきゃダメなわけ。




お前に名前なんか教えるわけない





てか、名乗るだけ無駄じゃないの?






?? 「早くして?」



紫 「…ッッ」




嫌いだ、そんな目で見るな、



その真っ直ぐした瞳


紫 「離せっ…!」



?? 「ん〜、言ったら離す」


…ッ



早く、離れて………



紫 「紫………天野紫。言ったから離せ…ッ」



?? 「OK〜!」



私の恐れてた顔と裏腹に満面の笑みで笑う。



…何に笑ってるの




??:「俺、光輝!茜原光輝!」