第6話

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2021/06/29 10:46


?? 「俺、光輝!茜原光輝あかねばらこうき!」



…別に聞いてないんだけど。




紫 「そうですか、では失礼します」



人とは関わらない。



それが自分のためで、その人のため。




茜原 「ねぇ、天野ちゃんさどうしていつも1人なの?」



………、?





そんなこと、聞く必要ある?




なんでって、だって、傷つけるから。





茜原 「それに、笑ってたり、楽しそうにしてるとこ見たことない」



……笑っていい事ある?


楽しいって、



私が楽しむ必要ある?




…ないよ、そんなん。



茜原 「つまんないでしょ?そんなん。」



…つまんない



つまんないかなんてわかんない。





紫 「笑おうが、楽しもうが、泣こうが悲しもうが一人だろうが、お前には関係ない。もう、関わんな。」



淡々という。



突き放すように。




もう、誰とも関わりたくない。




あんな思いはしたくない。





茜原 「……ねぇ、」





パシッ




紫 「触んな」




私に近づき伸びてくる手



それを叩き払う




睨んだ後、そいつの横を通ってその場を後にした。






きっともう、関わることもない。







『つまんないでしょ』



さっきのあいつの言葉が頭から離れない。




頭の中で何度も何度も繰り返し流れている




消したくても消せない。



なにかの鎖に縛られたような、今までとは違う感覚。



それが良い感覚か、なんて聞かれたら絶対に違う。




「つまんないでしょ?もっと笑って良いんだよ!もっと、精一杯楽しんでさ!」



アイツの言葉が、あの子の言葉と重なる。



それが生きづらい。



この鎖は1度繋がってしまったら、後にはもう解けない。



そして最後には、何かを失って終わる。




その連鎖




それが怖いんだ、ただ。




怖いだけ。




嫌なだけ。




もう…………




…世界が終わってしまえば、じゃない。




私が





いなくなってしまえばいいんだ___。

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