さてさて…
そんな感じで、まぁそれなりに行事でもいい成績を残してきたんだけど…
この小説の題名にもなってる
「恋文」
のお話をそろそろしようかな
ある日
クラスのLTの時間。
たしか…50分のうち前半はやらなきゃいけないことがあったからそれをやって…
後半20分くらい。
時間が余ってしまった。
どうしようか
自習にする?
遊ぶ?
僕の過去の話聞きたいか?
の3択になって、多数決をとった。
そしたら、先生の過去の話に決まった。
(う~ん…聞きたいような…聞きたくないような…変に聞いたら心がえぐられそうだ…)
そう思ったけど、決まってしまったものはしょうがない。
この時、私は1番前の席で先生の目の前だった。
だから、たま~に顔をあげて聞いたけど
ほとんど目なんて見られなかった。
近すぎてドキドキしてしまうから…
そして過去の話
しかもなぜか
「恋バナ」
が始まった。
その内容はこんな感じ…
…
先生が小学生の頃
これは先生が自分で言っていたことなんだけど
先生は優しくされたり、
ふとした時に「ありがとう」とか言われると、
それだけでその子のことが気になってしまうほど簡単だったらしい…
(今は絶対違う。こんなに視線送ってるのに気付いてくれないもん…(;_;))
そんな先生なんだけど、
やっぱり好きな人がいたわけで…
ある日、
その子から手紙を渡された。
もちろん好きな子からの手紙なんて嬉しい以外の何物でもない。
だからすごっく喜んで、
家に帰ってから大切に開けた。
そしたら…
なんと、その手紙にK先生のことが好きと書いてあったらしい…
すっごく嬉しかったんだけど、
それがお母さんに見つかってしまった。
K先生のお母さんは
勉強をしっかりして欲しかったらしく
悲しいことに…
その手紙は捨てられてしまった。
こうなると
告白の返事ももちろん断ることになる…
僕の初恋はこんな感じでしたね…
って最後切なそうにして話が終わった。
あのK先生と両想いになれるなんて…
どんな人生だよ…
羨ましいぞ…
と思いながら
その日は失恋ソングを聴いて眠りについた…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!