現在私は高校三年生。
3月には卒業だ。
そして…
明日は
K先生の授業を受ける最後の日。
センター試験が終わり、私立の受験に向けて、自分が使う教科を選択する方式で
私は数学を選択したんだ。
でも、その授業も明日で最後。
つまり、K先生の授業ももう受けられない。
今でももちろん…目で追ってしまう。
目が合うだけで、また勘違いしそうになることもある。
他の子と喋っている時に
胸が苦しくなることもある。
でも、先生のおかげで数学の成績が上がったんだ。
3年生になって、
成績順に数学はクラスが分けられる。
もちろん、私は成績がダメダメだったから1番下のクラス。
K先生が担当していたのは1番上のαクラス。
なんとしてでも、意地でもK先生の授業が受けたくて必死に勉強したんだ。
そして、この私がαクラスに昇格した( ;∀;)
普通では考えられない奇跡なんですこれは…
テストも90点以上取れて、褒められた。
だから、私立の受験も数学を選択して受験したんだ。
でも、私立の受験も終わって…もう数学は使わない時期。
ほんっっっっっとに寂しい。
だって会えなくなっちゃうから。
今、私の隣のクラスの担任だから、たまに廊下で会えるけど、、、
確実に会える回数は減る…
でも、今までちょっと姿見るだけで元気が出たり、
頑張れるって思えたりしたんだ。
お守りとしてセンター試験会場に持っていった
2通の恋文もある。
大丈夫。今の私なら乗り越えられる。
今ではそう思っている。
明日、後悔しないように、
先生の授業を一言一句聞き逃さないぞ。
景色を目に焼き付けてくるぞ。
K先生、ありがとう。
私は、K先生のおかげで
いろんな感情を味わって
たくさん強くなれました。
これから、大学に行って
会えなくなってしまうけど、
いつか会えた時に
成長したなって言ってもらえるように
笑顔で再会できるように
死ぬ気で頑張ってきます。
きっと、いや、絶対
先生のことは忘れることができない。
でも、いつまでも引きずることは絶対にしません。
必ず、一緒にいて幸せになれる人を見つけて、先生に負けないくらい幸せになってみせます!
神様。
K先生に出逢わせてくれてありがとう。
…K先生と出逢えて、よかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。