第34話

共同体感覚を持てるか否か 終わり
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2019/11/15 06:35
よく、人の幸せを素直に喜べない人がいます。
それは、人の成功=自分の負けだと思ってしまうからです。
図に表すと、こんな感じ。
こうした関係は、「みんな仲間だよ」「我々はチームだ」など、どれだけ綺麗な言葉を並べていたとしても、本質は「敵」です。
競争は、常に勝者と敗者を作ります。
そして、他者に対する劣等感や優越感を生み出します。
対人関係は、どんどん難しくなっていきます。
何せ、周りが敵だらけなのですから。
仮に、こうした敵だらけの状況の中で、自分だけが成功したとしましょう。
訪れるのは、幸せではないですよね。
訪れるのは、孤独です。
誰かを蹴落とし続け、誰かに勝ち続けて、大金を手に入れた人を思い浮かべるとイメージがつきやすいかもしれません。
しかし、「他者に勝ちたい」と思うからこそ成長するのではないかと考える人もいるでしょう。
「できない」からこそ、「苦手」だからこそ、何とかしたいと思える場合も当然あります。
確かに、上を目指したいという思う気持ちは、大きなエネルギーになります。
それについても、アドラーはきちんと指摘しています。
比べるべき相手は、他者ではなく理想の自分です。
周りの誰かと比較するのではなく、過去の自分をふり返り、理想の自分を思い描いて現在と比較することで、健全なエネルギーが湧いてきます。
周りの人は、「倒すべき競争相手」ではありません。
周りの人は、「一緒に頑張っている仲間」なのです。
勉強だって仕事だって同じです。大人も子どもも同じです。
みんな頑張っています。ちょっとでも良くなろうと努力しています。
もちろん目指すゴールや、歩む速度は違うでしょう。
そもそも人間がみな違うのですから、それは違っていて当たり前です。
得意なことは、みんな違います。
苦手なことも、みんな違います。
顔の形も体の大きさも、みんな違います。
その中で、みんな生きるために、前に進むために、頑張っています。
もう一度書きます。
周りの人は、倒すべき競争相手ではありません。
周りの人は、一緒に頑張っている仲間です。
これに気づくと、世界の見え方は大きく変わります。
他者が信頼できる仲間になった時。
一番変わることは、その仲間に貢献したいという思いが芽生えることです。
利他リタの精神とも言います。
誰かのために。
人のために。
まさに6年生で今増え続けている行動がこれです。
チームの中に、居場所が出来ること。
そして、その中で自分が人に貢献したいと思い、貢献できていると感じるようになること。
こうすることで、自分の価値が実感できるようになり、それこそが真の幸せであるとアドラーは言っています。
周りの人は、倒すべき敵ではなく、共に力を合わせる仲間。
このように感じ、行動できる感覚を「共同体感覚」といいます。
共同体感覚を持てるか否は、人生の大きな分かれ道です。
だからこそ、この感覚を君たちにもぜひ感じて、身につけてもらいたいと願っています。
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うっつん
うっつん
僕6年生だから、先生が6年生って書いてるけど気にしないで
うっつん
うっつん
ちょこちょこ書いてて遅れた
うっつん
うっつん
少し途中から、頭いたいときに書いてるから、誤字脱字めっちゃあると思う。
うっつん
うっつん
ここまで見てくれて、ありがとう。おやすみ

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