コンコンとノックをすると
樹くんが笑顔で迎え入れてくれる
樹「あなた!おかえり」
「ただいま。ママからおやつだよ」
そう言ってテーブルの真ん中に置くと
みんなは嬉しそうに手に取って食べ始めた
私はそっと後ろに下がる
ここにいられるだけで幸せなんだと言い聞かせる
大我「ねぇまたミキ狙われてるんでしょ?」
優吾「あいつ嬉しそうに俺らに言ってきたよ」
北斗「そうまでして被害者面してぇのかよ」
他のみんなはミキさんの事をよく思ってない
きっとそれはミキさんの性格に難があるからだと
私は思ってる
慎太郎「あなた、しばらく家から出れないね?」
ポンポンと頭を撫でられて
慎太郎と目が合う
「え?」
慎太郎「え?ってあなたも命狙われてるんですよ???」
「いや、でも今まで平和だったし」
ジェシー「俺達が必死に守ってるんですぅ!」
北斗「あなたが怪我したりすると樹の機嫌が悪くなるんだもんなー」
樹「だってあなたがいなくなったら色々困んだろ!」
そうだよ。
樹くんは私のことを心配してるわけじゃない
「困らせたら困るね」
北斗「日本語おかしい」
「あ、夕食作る時間だ!ごめんね!」
急いで部屋を出る
大丈夫。今回も平和に終わる。
そう言い聞かせてキッチンに急いだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。