部屋に戻ると人数が増えていた
慎太郎「あなた?」
慎太郎が心配そうに私の前に立った
そんな彼と目を合わせたら
自然と涙が出てきた
慎太郎「え、あなた?」
すごく焦っている慎太郎
そんな様子を見ていたのだろう
蓮が私を抱きしめた
蓮「ミキさんに会っちゃった?」
その問いに頷くと
慎太郎が部屋から飛び出して行った
ラウ「あなたさん俺もなでなでする」
康二「なんでそんなかっこいいん?俺もなでなでしよか?」
亮平「康二はいらないんじゃない?」
康二「なんや酷いな!」
蓮とラウちゃんに慰めてもらっていると
樹以外の5人が部屋に入ってきた
亮平「俺達は下に行くよ」
阿部さんはそう言って
私の部屋から出ていった
それに続いて蓮達も出ていった
大我「ミキと接触したって?何か言われた?」
私はさっきの紙をそっとポケットに押し込んで
首をふった
「大丈夫です」
北斗「あなた、何かあってからじゃ遅いんだよ?」
「北斗さんもありがとう。本当に何も言われてないから大丈夫。」
いつもこの5人に慰めてもらって
元気を出している
だから今日もいつも通り元気をもらって
終わるつもりだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!