第37話

36
3,601
2020/10/26 15:52
しばらくみんなのたまり場は私の部屋になっていた

多くの人が私の部屋を出入りした

それも今日で終わるだろう


「いってきます」


今日から私は学校に復帰する

久しぶりの通学路をゆっくり歩く


ミキ「あなたちゃん」


ドキッとした

背筋がピンと伸びて

喉がキュッとしまる


ミキ「あなたちゃんだよね?」


ゆっくり視界にミキさんが入る


ミキ「よかった、あってた」


ふふってにっこり笑う


ミキ「あのね、今までのこと謝らせて。本当にごめんなさい。こんな事で許されるはずないけど、ごめんなさい。」



私の目の前でミキさんが頭下げた


「あの、ミキさん、顔、あげて・・・」


ミキ「ダメだよ。あなたちゃんは優しすぎる。許さなくたっていいのに」


無理やり顔を上げてもらうと

ミキさんは少しやつれてるように見えた


「お気持ちだけでも嬉しいですよ」


そう言うとミキさんは静かに笑った


ミキ「ねぇ、今度は私と友達になってくれるかな・・・?」


困ったような笑顔に私は


「もちろんですよ」


と答えた


ミキ「じゃあさ、さっそくなんだけど・・・。放課後遊ばない?私、駅で待ってる」


「わかりました」


ミキ「もう、敬語はいいよ?」


ミキさんに甘えて


「ありがとう」


敬語をやめることにした


ミキ「じゃあ、放課後ね」


「うん」


バイバイってして別れた

なんだか朝から気分がいい

幸せに満ち溢れてる

プリ小説オーディオドラマ