第22話

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2020/07/26 15:11
数日後

私は学校に復帰した


「なに、これ・・・」


下駄箱で見たのは

自分の上履きがズタズタに切り刻まれ

挙句泥水や雑巾まで敷き詰められていた

周りはクスクスと笑う声が聞こえる

仕方なく私は靴下のまま教室に向かった

何も無くてよかったとほっとして席につくと

すぐ後ろに殺意が向けられる

振り返ろうとしたとき

バシャーンと水が降ってきた


蓮「ちょ、お前ら何してんだよ!!」


ちょうど登校してきた蓮は慌てて私を教室から出す


蓮「これジャージ、着替えておいで。ここで見張っとくから」


何が何だかわからないまま

私は蓮のジャージに着替えた


慎太郎「あなた」


着替え終わると慎太郎とジェシも登校していた


蓮「帰ろ」


そう私に言う


蓮「無理してまでいる必要なくない?」


ねぇ?と私の顔を覗き見る蓮

私は未だ理解が出来ずにいる


ミキ「あ!」


今日1番聞きたくない声がした


ミキ「あなたちゃんって運が強いのかなぁ?ムカつくんだよね。なんで樹の家にいるの?召使いさん??まぁなんでもいいや。私の前から消えてくれないなら私が消すしかないよね」


にっこり笑って私の肩を叩いて

それから綺麗な笑顔で


ミキ「樹!おはよ」


って彼に笑いかける

彼も彼女に微笑みながら


樹「おはよ」


って言ってる

どうやって胸の内を説明したらいいのかわからない

でもひとつだけわかった

これは全部ミキさんの仕業だ

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