無理やりあがってもらった
お茶とお菓子を出して
岩本さんにも来てもらった
重岡「なぁ、なんで樹おらんの?」
照「相手に呼ばれたんだと」
中間「あいつにはもうそんな力ないはずやのに?」
ふと思ってしまった最悪なシナリオ
樹くんは力やお金関係なしに
ミキさんに会いに行った
それが全てなのではないだろうか
照「なんか急用って言ってたけど」
重岡「あなたが帰ってくるのに急用なんてあるかぁ」
桐山「なあ俺が急用って送っても来てくれへんねんけど!」
重岡「照史だからちゃうん?」
桐山「傷つくわぁ」
岩本さんの隣で大人しくお茶をすすった
樹くんはもう完全にミキさんのもの
まだ私は死なずに彼女になり続けなければならない
重岡「あなた、ずっと大阪おるか?」
私は樹くんのオンナのオトリ・・・
重岡「あなた?」
「すみません、考え事を」
重岡「大阪戻るか」
シゲさんの言葉に胸が痛む
きっとそれを選べば樹くんとはもう会えない
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。