第7話

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2020/04/02 15:53
狙われることになった次の日は憂鬱だ

ミキさんが家に来る

私は外に出られない

そんな私の元に遊びに来るのは蓮とラウちゃん


ラウ「あなたさん大丈夫だよ。俺が守るっ!」


蓮「んな事言ってこの前岩本くんに守られてたじゃん」


康二「さすが照兄やな。かっこいいわぁ」


今日は康二さんも一緒だ

みんなミキさんと私が接触しないように

気を配ってくれる


「ごめん、お手洗い行ってくるね」


康二「ついて行こうか?」


蓮「康二くんそれアウト」


彼等の会話に笑いながらドアを閉めて

トイレに向かうと

ミキさんとばったり会ってしまった


ミキ「あ、あなたちゃん、まだ生きてたんだね。よかったぁ。」


そう笑うミキさん


ミキ「樹がね、私に出かけるなよって言うの。心配なんだって、可愛いよね」


ふふっと上品に笑うミキさんは

私の目を捉えて逸らさない


ミキ「でもね、私呼ばれてるの。」


「え」


ミキ「私が行かないとお父様の仕事に関わる。この意味頭のいいあなたちゃんなら分かるよね?」


にっこり笑っているが

目は笑っていないように感じた


ミキ「明日の夜9時、ここね」


そう紙を渡される

その瞬間


樹「おい、何やってんだよ」


少し怒った樹くんがミキさんの手を引いた


ミキ「あ、樹。じゃ、あなたちゃんまたね」


「はい」


いよいよ

自分が殺される時が来てしまったのかもしれない

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