第15話

Chapter 1( 3 )
614
2019/11/02 16:20

『 ん ⋯⋯ 』





翌朝 ⋯⋯ 。





アラームが鳴る前に目が覚めた 。





まだ寝起きで意識がボーッとしてる中 、手探りでスマホを探して時間を確認した 。





『 ⋯⋯ 6時半かあ 』





まだあと30分は寝られる 。





よし 、このまま寝ようと 、目を閉じた 。





なんだかいつもより柔らかい感触に包み込まれていて 、暖かくて心地がいい 。





いい匂いもする 。





思わず 、その温もりがある方に 、背中を摺り寄せた 。





⋯⋯ あれ?おかしいなあ ⋯⋯ 。





ベットには 、私一人しか寝ていないはず 。





それなのに 、私以外の誰かの気配を感じる 。





閉じていた目を再び開けた 。





『 ん ⋯⋯ 、え ⋯⋯ 』





体をぐるっと回転させて反対側を見ると 、ありえない光景が目の前にあった 。





そこには 、あるはずのない 、スヤスヤと気持ちよさそうに眠る風磨くんの寝顔 。





な 、何がどうしてこうなった 。





あたりを見る限り 、ここは間違いなく私の部屋だ 。





夜寝る前 、確かに私は1人でベッドに入ったはず 。





それなのに 、なんで風磨くんが ⋯⋯ 。





はっ 、ま 、まさか 





すぐに 自分が服をちゃんと着ているかどうか手探りで確認した





よ よかった ちゃんと着てる





さっきまでボケッとしていた意識は この一瞬ではっきり覚めた





な なんで人のベットで平気で寝てるの ?!





すぐに起きて 離れようとしたのに 風磨くんの腕がしっかり 私を抱きしめていて 離れられない





『 ちょっと 風磨くん ⋯⋯!』





ペチペチと軽く風磨くんの頬を叩いてみた





すると 体をモゾモゾ動かしながら 





風磨 「 ん ⋯⋯ まだ眠い 」





そう言って もっと強く抱きしめられてしまった





『 ちょっ どこ触ってるの ⋯⋯!』





回されてる腕の位置が際どいんだって ⋯⋯! お願いだから 早く離してよ ⋯⋯!





腰のあたりに風磨くんの腕があるし さっきより強く抱き締めてきたせいで 身体がさらに密着してくる





.

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