私が院に入ることになった事から話していこうか ,
8月なのに少し身震いしちゃう日だった ,
まだ私が 「 佐野 あなた 」だった頃 ,
まだシンイチローが「 昏睡状態 」じゃなかった頃 ,
私の光だった ,
なのにあいつが
ｶﾞﾝｯ!!
.
嵌められたんだ , 私は 。
真一郎は萌花に後頭部を殴られて今も昏睡状態 ,
起きてくれない
私は我を忘れたように , 萌花を二発蹴った
何かが切れた私はそこにあったガラスの破片を萌花に投げた。
私は萌花を殺し損ねた
マイキーも私も騙されて
少年院に入れられた ,
パトカーに乗せられる瞬間に言った 。
そう聞いたマイキーの顔が堕ちていくのが分かった ,
気づけば院に着いていて ,
管理人から , 喧嘩はあーだこーだ言われた 。全く覚えてないけど 。
.
管理人は少し優しかった, 話によると死んだ子供に似てたらしい 。同情しないで欲しい 。←
そのまま食堂に連れられて「 ご飯を摂りなさい 」と食べることを勧められた 。
黙々とゆっくり食べていると誰かが話しかけてきた 。
クソ兄弟 ,
そうとでも言っておこう 。
しんいちろーが死んでたら , 守れなかった私はしんいちろーを殺したことになるのだろう 。
そっか , 私異常なんだな 。
そのままあまり話すことも無く寮に戻ったっけ 。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。