険しい顔をしてぽきさんがそう言った。
ぽきさんは眉間にシワを寄せて、困り顔になってしまった。
少しの間、時間が止まる。
…?
そう言いながら、一応財布を確認すると…
所持金、127円。あなた、大ピンチ。
へ、こんなことある…?絶対帰れないじゃん。
やはりまだ抵抗の意は消えない。
お言葉に甘えたいのは山々だけど…流石に…
よいしょ、と立って、ぽきさんは大きく欠伸をした。
早口になり、焦り始めるぽきさん。
正しく、希望の光が目の前に。
そういうとぽきさんは、お風呂場へ消えていった。
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ぽきさん、編集の仕上げ終わってないって言ってたから片手で食べやすいものがいいかな?でも毎日そうやって簡単なものしか食べてないのかもしれない。じゃあそしたら…
冷蔵庫を開けてあったものをキッチンに並べ考えること数分。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。