第3話

プレゼント。
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2019/03/26 14:12
はじめ
とにかく、俺からのプレゼント!
そう言ったしゃちょーさんに手を引かれ、店内に入った。
はじめ
ほら、好きな服選んでいいよ〜!
はじめんはにこにこしながらこちらを見ている。
あなた

しゃ、しゃちょー!…さん!

はじめ
しゃちょーでいいよー!うーん…
はじめ
やっぱり「はじめ」がでもいいかも!
少し頬を赤く染めながら、私に笑みを投げかける。
あなた

し、しゃちょー!だっ大丈夫です!
こんな高そうな服…

はじめ
じゃあこの店ごと買ってみる?
いいかも「店ごと買ってみた!」
バズりそう〜
しゃちょーは、真面目な顔でそう考えている。
はじめ
すみません、店員さん♪
お店ごと…
あなた

わぁーっ!
じ、自分で選びます!選びます!

はじめ
そっか、じゃあまた今度だなー
❤︎.*❤︎.*❤︎.*❤︎.*❤︎.*お着替え中~
店員さんに似合う服着せてもらったけど、
しゃちょー、どんな反応するかなぁ?
少しドキドキ。
私は試着室の扉を開け、後ろ姿のしゃちょーに声をかけた。
あなた

しゃちょー、これどうですか…?
髪も巻いてもらっちゃいました…

はじめ
あなた

ちょ、ちょっと可愛すぎますよねっ!?
やっぱり、着替え直してきます…

私はしゃちょーに背を向けその場を立ち去ろうとした。
はじめ
そのままでいなよ。
似合ってるのにもったいないよ。
掴まれた手。
ドキンと心臓が鳴った。
はじめ
あっあの。今の恥ずかしいから無しっ!
他の服も試着してみなよ!
あなた

い、いや!この服がいいです…私。
しゃちょーが似合うって言ってくれた…
ので。

えっ?今、私変なこと言ったよね。
自分で言っといて、恥ずかしすぎるんですけど…
ドクドク心臓が鳴る。
痛いくらいに。
あなた

あっあの、そろそろ帰らないと…

私は着替えようと試着室に入ろうとした。
はじめ
あなたさん…いや、あなたっ
あなた

振り向くと長い腕が伸びてきて、
"パチンッ"
しゃちょーが私にバレッタをつけた。
半回転して鏡の自分と目が合う。
はじめ
このバレッタは、「俺の」っていう印!
大事にしてね♪
あなた

『俺の』?

はじめ
そう俺のあなた!
顔がほんのり熱くなる。
はじめ
って言うのはちょっとおかしいけど、
俺のアシスタントさんっていう印ね♪
はじめ
じゃあ早くお会計してこようか!
さりげなくリードする彼に、私は心を持っていかれそうだった。
❤︎.*❤︎.*❤︎.*❤︎.*❤︎.*
その日の夜_
スマホにはありえない名前からメッセージが来ていた。
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トーク
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〇はじめしゃちょー
あなた〜今日はありがとう〜 ②

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〇シルク
あなたさんこんばんは。フィッ… ①

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〇りく
あなたさんで合ってますか|´-`)チ… ②

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〇ポッキー
ポッキーです。新しいアシスタ… ③

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なんで、なんで、でもこの人たちきっと…
偽物だよね…?

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