プリ小説

第3話

二話。
いずも
いずも
今日はさすがに話しかけてこないはず…
昨日の寄り道の件で、あえて冷たい態度をとることによってノリの悪い奴と認識させる作戦をとった。いい人達なのはわかるが、今は私の目標達成のために私と距離を置いて欲しい。

朝礼が始まる一時間前に学校に到着してしまった。早く来すぎてしまったが、勉強していればいいだろう。

少し立て付けの悪いドアを勢いよく開けると
吉沢亮
吉沢亮
あー、おはよー変な奴
どうやら私が最初に来たのではなかったみたいだ。足を机に乗せ、ペン回しをしながら私に挨拶してきた。

ん?でも何?変な奴って?見るからにあなたの方が怪しいし変だし。
いずも
いずも
おはようございます
吉沢亮
吉沢亮
なんで同級生なのに敬語なの?まずはふつーに話せよなぁ。クラスメイトなのに
いずも
いずも
…わかった。普通に話す
私は彼の後ろの席だった。席に座り参考書を出そうとした時。
吉沢亮
吉沢亮
お前こんな時にも勉強!?疲れないの!?
彼が私を見るために後ろに振り向いてきた。
参考書から顔を上げると…顔が近い!

すぐそこにはシミそばかすひとつない綺麗な顔がある。少し切れ長の目は参考書をちらりと見て、私の顔を見た。
いずも
いずも
べ、別にいけないことしてるわけじゃないんだからいいじゃない…
思わず仰け反って顔を参考書で隠した。
すると彼はクスリと笑った。
吉沢亮
吉沢亮
お前顔真っ赤!なに想像してるの?
いずも
いずも
そういうことじゃないから!!!
机を叩き、その場から離れた。

────────────────────
結局、彼とその友達はこの後、私に話しかけてこなかった。
終礼では明日、中学の範囲の復習テストを実施すると言っていた。中学の勉強なら完璧だが、それでなめてはいけない。目指すは100点だ。
広瀬すず
広瀬すず
げぇっ!テストー!?ホント無理!なんでこの世にテストなんてあるの!?絶対無理!中学のこと忘れ去ったしー!!
千葉雄大
千葉雄大
まぁ、一緒に勉強しよ?すず。
俺だって成績はいいわけじゃないからさすがに勉強しないとまずいし
吉沢亮
吉沢亮
じゃあ俺はそんな二人を眺めながらゲームしとくなぁ
広瀬すず
広瀬すず
くそ!コイツが勉強のアドバイスとかしてくれればいいのに!
どっかにいない!?頭のいい子は!??
吉沢亮
吉沢亮
コイツ、首席入学だぞ
首席入学?それって…
顔を上げると、私を指差す吉沢くんと、キラキラと顔を輝かせるすずと千葉くんがいた。
千葉雄大
千葉雄大
あなたさん!勉強教えて下さい!
いずも
いずも
い、いやです!自分のことで手一杯なんで!
広瀬すず
広瀬すず
おねがい!そんなこと言っといてどうせ半分は取れるんでしょ!?邪魔はしないから教えてあなたちゃんー!!
いずも
いずも
私だって、このテスト命かけてるの!
吉沢亮
吉沢亮
お前知らないの?人に勉強教えるほうが、定着しやすいし、説明するからこそその問題を解ける確率は高くなるって
私の話を遮るかのように、吉沢くんが言い放った。確かにその説を聞いたことはあるが実行したことは無いため効果を知らない。
吉沢亮
吉沢亮
で、お前どうせ一人で勉強してたからわからないとか言うんだろ?
なんだ、この人、エスパーか。
吉沢亮
吉沢亮
やってみりゃいいじゃん。お前の命よりも大事な勉強が、どうやれば効率化出来るかとか
いずも
いずも
…わかった。今回は教えてあげる。でも、これでもし効果なければ私は次は教えないからね
千葉雄大
千葉雄大
あなたさん!ありがとう!!!
広瀬すず
広瀬すず
あなたちゃん!ありがとー!!!!
二人に手を握られ懇願される。
そんな私たちを笑みを浮かべながら吉沢くんが見ていた。
少しだけ、嬉しい気持ちになったのは何故だろう。

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いずも
いずも
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