コンコン
校長「どうぞ入って」
校長「そうね、さっそく本題にいかしてもらうけど、これを見てくれる」
校長先生の綺麗な机の上に写真が置かれていた…
私と廉がハグしてるところ…ってえ!
校長「それは、私が聞きたいわね…」
校長「執事と、お嬢様の恋愛は禁止してるはずよ。」
校長「それは、本当?永瀬さん」
校長「そう、本当に信じていいのね」
校長「次、紛らわしい事があったらあなた達を退学にしますからね。」
校長「もういいわ、行きなさい。」
《あなたside》
はぁー、もうドキドキした……心臓に悪いよ…
てか、私があんな男を好きになるわけないっつーの!!
廉、どんな顔してるのかな?
え、何で何でそんな悲しそうな顔してんの?
どうして、
いきなり、どうしたんだろ…
何言ってるの?
私達こないだ初めて会ったんだよね…
深い意味はないって何?じゃあ何でそんな悲しそうな顔してるの、いつもはもっと意地悪なのに…
《廉side》
はぁ、何でなん?何でそんなに知りたいん?
もうええやん、願いや……
俺のことなんか、心配すんなや…
どんだけお人好しやねん…
こんなん言いたいんちゃうのに…
傷つけたくないのに口が止まらへん…
あなた……
ゴメンな気づつけて…でもお前を守りたいんや…
あなたがどんどん遠くなっていく
こんなこと思ったらアカンのに、
離したくない…あなた行かんといてくれ…俺のそばにおれよ…
《あなたside》
何でどうしていきなり、あんなこと言うの…
私は廉が執事で嬉しかったのに…
廉は私のこと嫌いだったんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。