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side syp
今日は同棲中のコネシマさんとデート…じゃなくてスーパーへ買い出しに行く予定!
もー!なんでなん!?今日はせっかく2人で買い物に行く予定やったんに…!!
…あー、やばい。薬効き目薄れてきた…てかコネシマさんのこと思い出したら勝手に…
ベッドの上にコネシマさんが置いてった上着があった。
すかさず手に取って抱きしめたら、コネシマさんの匂いに包まれて、幸せな気分になれた。
クローゼットやハンガーにかけられたものなど、部屋の隅から隅までコネシマさんの服を探した。
…これならコネシマさんが帰ってくるまで寂しくないな!
安心して、少しまどろんでしまったとき、ある1つの考えが浮かんでしまった。
衣服を何枚か(何十枚か)引きずりながらリビングへ向かうと、案の定灰皿の近くにタバコの箱が置いてあった。
…カチッ、カチッ…
衣服に包まれながらコネシマさんと同じタバコを吸っている。今俺地球上の人類において最も幸せな自信ある。
…ただ、やはりここまで再現されてしまうと、寧ろ寂しくもなってしまう…。
寂しさを消そうとして、タバコを灰皿に押し付けて火を消した。煙が部屋中に立ち上った。
コネシマさんが帰ってきた…!
う、動けへん…やらかした、服持ってきすぎた…
必死の思いで重たい腕を伸ばし、服の裾を掴んだ。
静かに優しく、抱きしめられる。
何より暖かくて、コネシマさんの匂いが直に感じる。
震える体を抑えて一生懸命にキスをしようとした。
チュ…
口を離した途端、上着を脱がし、Tシャツの上から胸の先をなぞった。
Tシャツの裾から手を入れて、お腹から胸まで優しく手で触れた。
角ばってて、温かい手。
胸の先を指で弄られ、思わず声が漏れてしまう。
そう言って徐にズボンを脱がせて、硬くなったモノを触り始めた。
余裕のなさそうな顔が、余計に胸を熱くさせた。
白濁の精子が派手にかかった。コネシマさんの手はドロドロで、散乱した服の上にも多少かかっていた。
そう言って手にかかった精子舐めとって、ほとんど全部飲み込んでしまった。
自ら脚を開いて、誘惑するように問いかける。
この際、品性なんてどうでもいい。はやくコネシマさんが欲しい。
クチュ…グチュックチュッ…
だらしなく声を垂れ流してしまう。生暖かい指がどこを触れても感じてしまう。
感じすぎて頭が飛びそうだ。
でも、
指よりもっとずっと欲しいのは、コネシマさんの…
そう言って、コンドームを歯と片手で開け、さっさと付けた。
呼吸の乱れたまま、先をあてがう。
ようやっとコネシマさんと繋がれる。
一気に奥まで入りこみ、我慢していたものが込み上げてくる。
一定の速度で奥にずんずんと響く。激しくて狂犬みたいに乱れるコネシマさんがなんとも愛おしい。
甘い声が脳天に響く。その声に抗えず、また声が出てしまう。
2度目の射精のはずだったが、大量に溢れ出て、その辺りに白く飛び散った。
足りない。こんなんじゃまだまだ足りない。
そういって、体をひっくり返される。
お互い顔が見えなくなってしまった。
さっきのよりもまたさらに奥に衝撃が来る。
追い討ちをかけるように、またさらに激しく、強く腰が動く。
一枚の薄いゴム越しに、熱い精子が広がるのがわかった。
本当はゴムなんかいらなかったけど、俺達には必要なものだった。
全身の痙攣が治らない。身体はまだ熱く疼いて欲しがっているのに、頭がぼーっとして、俺はその場に倒れ込んでしまった。
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目が覚めると、直ぐ隣にコネシマさんがいた。
腰は痛いし体は怠いし、頭痛もするが、隣で眠るコネシマさんを見ていると、どうでも良く感じてきた。
フワフワの金髪を軽く指先で撫でながら、試しに小さな声で名前を呼んでみる。
少し反応して、瞼を擦り上げた。
やっぱり、コネシマさんには敵わないなぁ…。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。