side em
え〜…只今、我々だメンバーで飲み会に来ているのですが
今ちょうど抱きつかれたところです。ハイ
この通り、お酒に強いはずのゾムさんが派手に酔ってます。
そもそも…私もあんまり酔ってないのに…なんでゾムさんこんなに泥酔してるん…
確かにこのままゾムさんの酔いを覚ますのは少しもったいないような気もする…
そういって、腰に巻き付けていた腕を肩の上に乗せた。
足と腕が巻き付けられ、もう全く動けなくなってしまった。
仕方ないので抱きしめ返す。
そのままうとうととまどろんでしまい、赤子の様に眠ってしまった。
すやすやと眠るゾムさんの額にそっと唇を落とす。
そして抱きかかえたまま、今日はうちで解雇するからお酒を呑むのは控えめにしつつ、メンバーと楽しく談笑した。
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お会計を済ませ、寝ぼけ眼のゾムさんを背負い、皆さんと解散する。
眠そうにしているし、今何か話しかけても目を覚ましちゃうだろうから、なるべく揺らさないように黙って夜道を歩く。
その後は、ひたすら好きだの、愛してるだの、半分寝言みたいにぼやいたゾムさんを背負いながら、家路を歩いた。
正直、「絶対に」などこの世に存在しない。
それでも、ゾムさんがそう言ってくれるだけで、安心できた。
こんな私を、心から愛してくれる人がいる。
…どんなに、幸せなことでしょう。
ーーーーー翌日ーーーーー
いつか、ちゃんとシラフで言ってもらいますからね
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アンケート
需要ある?
しょーがねーな見てやるよ!!
99%
いやいいかな…
1%
投票数: 160票
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!