なぜかカンタに反応しなかったあなた。
ホームルーム前の教室は新しい担任と副担の話でいっぱいだ。
男か女かもわからない状態で、
みんなはたくさん想像していた。
はじめだけじゃなく、
みんな急いで座る。
もうすぐで新しい先生達が来るわくわく感がみんなすごい。
目がいつもよりキラキラしている。
ガラガラガラ
どちらも男だ。
何人かががっかりする。
ヒカキンと名乗る男、担任は、
眼鏡をかけていてどこか子供のような…
セイキンと名乗る副担は、
優しそうで大人な印象だ。
あなたのツッコミが始まった。
あなたは相当やられている。
みんなは慣れているのか、
そんなに気にしてないらしい。
副担任、セイキン先生の優しい瞳の奥は闇に満ちていた。
あなたも察して席についた。
もちが意外とまともなことを言ったので黙る二人。
まあ元から黙ってんだけど、TAーーーーwwww←
ホームールーム後……
ンダホ、じんたん、りくくん、テオくん、フレント、ザカオ、まーちんが先生の元へ行った。
ヒカキン先生とセイキン先生は優しく受け答えした。
すごく興味津々な顔つき。
高校生ではないキラキラした目をしている。
テオくんに邪魔されるじんたん。
じんたんは『えっ?』みたいな顔をする。
みんな何かを察して席についた。
まさかの心の声が揃う。
もう授業は関係ない。
普段優しいテオくんの低音ボイスが怖過ぎたせいか、
みんな黙った。
りくくんが挙手をした。
セイキン先生が優しく『なんですか?』と聞く。
そして立ち上がった。
教室がりくくんとフレントだけの声が響く。
ヒカキン先生が口を開いた。
とても清々しい顔と声で言っている。
さすがに察したのか、
ふたりの顔は青ざめているように見える。
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げるチャイム。
みんなは一斉に席を立ち、
ひとつの机に集まる。
……のなか、
りくくんとフレントはいない。
みんなは色々と言っている中、
職員室では……
ヒカキン先生の顔はまだどこか怖い。
ふたりは冷や汗がやばい。
まだ顔は笑っている。
土下座をするふたり。
教室に戻るふたりの背中は、
後悔と恐怖で埋め尽くされていた。
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はい、
みなさまおさがわせしました。
なんとなく察して下さい。
ほんとにすみませんでした。
最初はマジだったんですが、
後からコメント見たら『結構好きな人いたんだ』と思いまして。
ほんっっとにすみませんでした!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。