第9話

新しい先生。
1,350
2018/08/09 23:40
カンタ
ねぇねぇ…
あなた

……

カンタ
ねぇねぇ…!
あなた

……

カンタ
ねぇってば!俺ってそんな存在薄い!?
あなた

あ、ごめん


なぜかカンタに反応しなかったあなた。
あなた

で、なに?

カンタ
今日、新しい担任と副担になるんだって
あなた

いやこの学校はっちゃけてんねぇ
いきなり先生変わんの?

モトキ
おかしいよね
テオくん
誰だろーな!
じんたん
楽しみ〜

ホームルーム前の教室は新しい担任と副担の話でいっぱいだ。


男か女かもわからない状態で、

みんなはたくさん想像していた。







トミー
…足音聞こえる
トミー
そろそろ来るんじゃない?
はじめ
座れ座れっ!

はじめだけじゃなく、
みんな急いで座る。


もうすぐで新しい先生達が来るわくわく感がみんなすごい。


目がいつもよりキラキラしている。







ガラガラガラ


みんな
(来たっっ!!!)
担任
こんにちわ
副担
こんにちわ〜

どちらも男だ。


何人かががっかりする。

担任
どうも担任の「ヒカキン」です
副担
副担になりました「セイキン」です

ヒカキンと名乗る男、担任は、
眼鏡をかけていてどこか子供のような…

セイキンと名乗る副担は、
優しそうで大人な印象だ。



あなた

…いやいやいや!

 あなたのツッコミが始まった。
あなた

ついに先生まで名前がヒカキンとセイキン!?
このクラスにはサイバーマンやらダーマだトミーだたくさんいるし!
それがなぜか出席とる時もその名前だし、テストとかもこの名前でOKされるし!

あなた

なぜ!なぜなの!?

ダーマ
落ち着け落ち着け
あなた

ダーマに言われたくないっ

モトキ
まあまあ、あなたのマシンガンツッコミは後で、ね?
あなた

ね?じゃないよ!おかしいでしょ!!


あなたは相当やられている。


みんなは慣れているのか、
そんなに気にしてないらしい。

ヒカキン
えっ、と…あなたさん?ホームルームなので、静かにしましょう
あなた

だ、だって先生!おかしいと思いませんか!?

セイキン
ホームルーム、ですよ?わかりますよね??
あなた

あ、はい…



副担任、セイキン先生の優しい瞳の奥は闇に満ちていた。


あなたも察して席についた。


あなた

(…いや、こっわ!!めっちゃ怖い!!
あの先生優しそうだけどキレるとヤバい人だっ…)

トミー
(そんな怖がんなよ。セイキン先生ほんとはいい人だから)
あなた

(おまっ…直接脳内に!?)

もち
とりあえず黙れや


もちが意外とまともなことを言ったので黙る二人。


まあ元から黙ってんだけど、TAーーーーwwww←











ホームールーム後……

ンダホ
先生先生先生先生!!!
じんたん
せんせせんせせんせせんせせんせっ!!!
すしらーめんりく
せんせぇぇぇぇぇぇい!!!
テオくん
ヒカキンせんせー!!!とセイキンせんせー!!!
フレント
すぇぇんすぇぇぇええ!!
ザカオ
え、まってまって俺も行く!せんせー!!
まーちん
せんせ〜い♡


ンダホ、じんたん、りくくん、テオくん、フレント、ザカオ、まーちんが先生の元へ行った。


セイキン
なんですか?
ヒカキン
どうしました?

ヒカキン先生とセイキン先生は優しく受け答えした。

ンダホ
先生たちって何で名前似てるんですか?
ヒカキン
兄弟なんですよ、僕が弟
セイキン
僕が兄です

すごく興味津々な顔つき。

高校生ではないキラキラした目をしている。


じんたん
えー!えー!!じゃあじゃあ、じゃあ…
じんたん
あ、先生っt…
テオくん
せんせーって彼女とかいるんすかー!

テオくんに邪魔されるじんたん。

じんたんは『えっ?』みたいな顔をする。

セイキン
僕は結婚してますよ
ヒカキン
さあみんな!授業が始まるよ!

みんな何かを察して席についた。

テオくん
(…聞かなきゃ良かったかな)
まーちん
(あの反応って…)
じんたん
(あの作った様な笑顔…)
ザカオ
(少し引きつってたか…?)
ンダホ
(ま、まさか…)
テオじんまーダホザカ
(独身かバツイチ…!?!?)

まさかの心の声が揃う。


もう授業は関係ない。

まーちん
(ちょっと、…なにあたしの心の声読んでんよ!!)
ンダホ
(まーちんこそでしょ!?)
ザカオ
(ちょいちょいちょいちょい!何故か俺の心の声もあるから喧嘩しないで!)
じんたん
(喧嘩はよくないよ!)
テオくん
(…俺のもあんだよ黙れ)(低音ボイス)

普段優しいテオくんの低音ボイスが怖過ぎたせいか、

みんな黙った。






すしらーめんりく
せんせぇぇい!!

りくくんが挙手をした。


セイキン先生が優しく『なんですか?』と聞く。



そして立ち上がった。






すしらーめんりく
ヒカキン先生って独身なんですかー?
フレント
はいはいはい!それともバツイチとかですかー?

教室がりくくんとフレントだけの声が響く。



ヒカキン先生が口を開いた。







ヒカキン
りくくん、フレントくん、後で職員室へ来なさい

とても清々しい顔と声で言っている。




さすがに察したのか、

ふたりの顔は青ざめているように見える。

りく・フレント
…はいっ



















キーンコーンカーンコーン






授業の終わりを告げるチャイム。


みんなは一斉に席を立ち、

ひとつの机に集まる。




……のなか、
りくくんとフレントはいない。


かめむし
あれやばいやろ…
チハヤ
ヒカキン先生とか優しそうだから余計に怖いよな
あなた

普通にバカだよね

ポッキー
なんであのタイミングに言ったんだろうねぇ
はやしん
言うなら影で言えばいいのに










みんなは色々と言っている中、


職員室では……




ヒカキン
で、りくくんフレントくん、さっきなんて言ったんだい?
すしらーめんりく
え、いや、何も…
フレント
何も発してません…

ヒカキン先生の顔はまだどこか怖い。


ふたりは冷や汗がやばい。




まだ顔は笑っている。






りく・フレント
…ごめなさいでしたぁぁ!

土下座をするふたり。


ヒカキン
次授業だから、もう戻ってくださいね
りく・フレント
はいっ…

教室に戻るふたりの背中は、


後悔と恐怖で埋め尽くされていた。























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はい、

みなさまおさがわせしました。



なんとなく察して下さい。





ほんとにすみませんでした。






最初はマジだったんですが、

後からコメント見たら『結構好きな人いたんだ』と思いまして。






ほんっっとにすみませんでした!!!

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