レイside
俺は3人と別れた後、全速力でこの猟場の食料児達の元へ向かった
ただ、俺が行っても混乱させる可能性がある…
なんせ初対面だからな…敵視されるかもしれない
だが、それも見通してあの人は俺にこの役目を与えたのだろう
だから今は何も考えず、ただ走るんだ…
そしてとうとうみんなが居るという建物に着いた
俺は急いで中に入った……
あなたside
私は今、エマの生存が確認できる範囲…そして、レウウィスの攻撃範囲外に隠れて居る。
もしレウウィスの攻撃を食らったら絶対に動けなくなるか死ぬだろう…足手まといにはなりたくない…
それにレウウィスはまず手負いの私を狙うかもしれない…
オジサンはと言うと、レウウィスの仮面を割るためどこかの建物の屋根に身を潜めている。今も射撃を機会を狙っているだろう
エマは、恐らくだがレウウィスをこの広場に誘き寄せるつもりだ…自身を囮にして。そして誘き寄せた後、オジサンが射撃する。私は2人を死なせないようにし、余裕があれば援護をする
今、レウウィスが最も狙っているのは私とエマ。だからエマは囮として自分を使うのだろう…
私としてはみんなを助けにこの世界に来ているので余り危険な行動はしてほしくないし、無茶もしてほしくない。だから囮はできれば私がしたかったのだが、勝つためには怪我をしている私よりもエマが適任だろう…
だから私は…今できる最大限のことをする
エマもレイもオジサンも…みんな絶対に死なせるものか…私はたとえ自分が死んでもみんなを人間の世界へ連れて行く…!
ドカンッ!!ガシャガシャ!タッタッタッ…!
さて、そろそろ彼奴のお出ましだ…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。