お昼を食べて教室に戻る。
私のクラスに居たのは、じゃぱぱさんとのあさん、うりさん、どぬくさんだったようだ。
そう言ってどぬくさんが苦い顔をする。
普通属性は…炎、水、雷、風、土…の五種類だったかな。
そう言って笑うと、チャイムと放送が鳴った。
そう言ってじゃぱぱさんとどぬくさんが嫌そうな顔をする。
そう言われ、みんなでゾロゾロと森に向かった。
森の入口では、二年生が全員集まっていた。勿論、皆もいた。
朝礼台では、先生が立って何かの箱を持っている。
この大人数に対して鬼二人だけなのかと思った。
先生はガサガサと箱の中に手を入れる。
それから、二枚の紙を取り出し、マイクに向かって名前を呼ぶ。
……転校初日から鬼ですか。
そう言ってじゃぱぱさんは手を振る。
嫌々手を振り返して、朝礼台の方に走って行った。
先生が杖を振り上げる。
銃声のような音と共に、二年生が一斉に森の中へ走って行った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!