第3話

再会
4,393
2021/07/10 08:07
えっとぉ……?
誰か分からない三人を前に、私は固まる。
???
じゃぱぱさん?この人にちゃんと謝りました?
???
え?あ……
???
忘れてたんかい!
んー……これ私空気では?と言うか謝ってくれましたよね。
私が戸惑っていると、また後ろから声が聞こえる。
???
あれ、じゃっぴ何してるの?
???
ん?その人誰?
???
その人固まってません?
うわぁ……なんか沢山来た……。
十二人に挟まれる私って何なんですか。
(なまえ)
あなた
あ、あのぉー……
(なまえ)
あなた
私、急いでるので……あ、ありがとうございました!それでは……!
急いでるなんて嘘だけど、私大勢って苦手なんだよね。
人見知りだし。
私は焦って、その場を走り去った。





















_____翌日。
私は、今日からこの街の魔法学校に通学する。
私が元いた非魔法使いの街に嫌気が差したから。
立派な学園の、とある教室のドアの前で、私は呼ばれるのを待っている。
先生
あなたさん、入ってらっしゃい
そう呼ばれ、教室に入る。
(なまえ)
あなた
初めまして、あなたと申しま、……え?
先生
あなたさん?
教室の席に座っている人達の中で、四人程見た事ある顔がいた。
あ、昨日の人達だ。
???
あ!昨日の人!
大きな声で、じゃぱぱさん?が、私に言う。
先生
あら、知り合い?
(なまえ)
あなた
い、え…あの……
先生
じゃあ、あなたさんはじゃぱぱくんの隣ね
(なまえ)
あなた
え?!ちょっと……!
私が戸惑うのもお構いなく、強制的にじゃぱぱさんの隣の席に座らせられた。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
よろしくね!あなたさん!
ニカっと笑って、じゃぱぱさんが言ってくる。
その笑顔につられて、私も笑って「よろしく」と返した。

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