えっとぉ……?
誰か分からない三人を前に、私は固まる。
んー……これ私空気では?と言うか謝ってくれましたよね。
私が戸惑っていると、また後ろから声が聞こえる。
うわぁ……なんか沢山来た……。
十二人に挟まれる私って何なんですか。
急いでるなんて嘘だけど、私大勢って苦手なんだよね。
人見知りだし。
私は焦って、その場を走り去った。
_____翌日。
私は、今日からこの街の魔法学校に通学する。
私が元いた非魔法使いの街に嫌気が差したから。
立派な学園の、とある教室のドアの前で、私は呼ばれるのを待っている。
そう呼ばれ、教室に入る。
教室の席に座っている人達の中で、四人程見た事ある顔がいた。
あ、昨日の人達だ。
大きな声で、じゃぱぱさん?が、私に言う。
私が戸惑うのもお構いなく、強制的にじゃぱぱさんの隣の席に座らせられた。
ニカっと笑って、じゃぱぱさんが言ってくる。
その笑顔につられて、私も笑って「よろしく」と返した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。