んー、そうだね…
私は用があるから先に
戻っててくれないかな？

…さて、君は噂の
“朱色の忍び（しゅいろのしのび）”だね？

そう、若い見た目の紫の瞳、
そして、侵入者を確実に殺す
といわれているよ

君はさ、この城に忠誠心の
欠片もないんじゃない？

じゃあさ、うちにおいでよ

うちだったら別に人を殺さなくても
生きていけるよ？

あ、困ってるのかい？
んー…
あ、じゃあこうしよう

君と私が勝負をして、
負けた方が勝った方のいうこと…
というかお願いを聞くってのは
どうだい？

では、始めようか

おっと、いきなり来たね
おじさんも負けてられないなぁ

君の負けだね
じゃあ私のお願い
聞いてくれるかな？

うちの城においで

それもそうだね…

…ねぇ、少しの間
死んだふりをしてくれないかな？

じゃあちょっと失礼するよ

もうすぐでこっちに
ニオイコベニタケ忍者が来る

だから少しの間
死んだふりをしててくれ

おやおや、見つかってしまった

私が殺してしまったんでね
持ち帰って供養しようかと思ってね

…悪いけどそれは出来ないね
じゃあね

朱色の忍びが今日から
タソガレドキ忍軍の一員になりました

殿の許可は頂いたよ？

さあ？

そっかぁ～
歳はともかく、
名前だけでも決めないとね～
なにがいいかなぁ？

穂乃華にしよう

じゃあ、君は
今日から雑渡 穂乃華（ざっと ほのか）だね

この子男の子だよ？

みんな穂乃華に優しいねぇ～

ここでのんびりしてないで
とりあえず早く入ろーよ

あはは
ごめんごめん

冷たくなかったのかい？

最後に寝たのいつ？

でも寝ないと成長とかしないよ？

…寝ないの？

(困ったなぁ…)
…よし、
おじさんも一緒に起きてようか

おじさんが起きてたいの

…ねえ、
穂乃華は私のことなんと呼びたい？

いやぁ、ほら、もう家族だし？
“お父さん”とかって
呼んでほいしなぁ…
とか思ってね

いやね？君が心から呼びたい
言い方の方がおじさん
うれいしなぁ

あ、特になかったらいいからね？

わかったよろしくね

ふふふ…なんだかうれしいねぇ

…そうだ、明日
行きたいところがあるんだけど
一緒に行かない？

それは、明日になってからのお楽しみ