第2話

TH side
552
2019/06/02 10:00

親の仕事でこっちに引っ越してきた俺


まぁ、きまぐれに高校生活送ってやろうとか思ってた…こんな時期だからさ


なのに気になる子が居て、

こっちに目もくれなくてプリントを渡しても

『ありがとう』その一言


確か…あなたって子だっけ?




どこか気になる。



彼氏はいるんだろうか?



その言葉が頭をよぎる



って、会ったばかりなのになに考えてんだ俺


だからさ、周りの女子達なんて興味ないわけ



だってあなたさ時々、辛そうに、羨ましそうにクラスメイト見てるんだもん


気になるじゃん…



何考えてるんだろうって



なにか秘密にしてることあるのかなとか






だから、声をかけてみる



「ねぇ、あなたちゃん?だよね?」




(あなた) 『そうだけど…』




「俺とさ、友達にならない?」



いきなりすぎるかな?


でも、友達になりたい



(あなた) 『ごめん、無理…』





え、



友達を断られた?



「どうして?」




(あなた) 『いらないから』





「友達欲しくないの?」





(あなた) 『そういう訳じゃない…でも、無理、ごめん、』




じゃぁ、どういうことなの?




なにか言えない理由でもあるの?







(あなた) 『辛いな…ボソッ』













そういった君の声は俺には聞こえなかった

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