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第1話

登校初日
865
2019/08/22 06:15
相澤先生
えー職場体験を終え色々大変だったと思うが、ここで、新しい生徒を紹介する。
相澤先生がそう言うとクラスがざわついた。
上鳴
えー!?
芦戸
何?何?転校生?
相澤先生
いや、正確に言えば転校生とは違う。
すると、八百万が真剣な表情で相澤先生に質問する。
八百万
では、何だと言うのですか?ご説明をお願いします。
相澤先生
うーん。話しておいた方が合理的か。
まぁ、簡単に言えば、入学式から今まで事情があって学校に来れなかったそうだ。
それを聞いてクラスのみんなは納得をしたようだ。

先生が教室に入ってくるように指示すると、ドアが開き、女子生徒が入ってきた。
つるぎ
つるぎ
はい。はじめまして。神野かみのつるぎと申します。よろしくお願いします。
クラス
よろしく〜
クラスは歓迎の言葉で溢れた。

すると、相澤先生が何かに気がついたようで、つるぎに質問した。
相澤先生
あれ?神野。影乃かげのは?
つるぎ
つるぎ
え?
未奈
未奈
あの…先生。私ここにいます。
クラス
え…
クラス
……ええええ!?
相澤先生
おまっ、いつから…
未奈
未奈
影乃未奈みなです。
つるぎがこの教室に入ったときに私も入って来ました。
クラス
(え、は?嘘だろ…影薄すぎ)
クラスが凍りついた。
つるぎ
つるぎ
(あ、そっか。未奈、影薄かったんだ!いつも一緒にいるから慣れてて忘れてた!!)
未奈
未奈
あの…なんか…すみません。
飯田
いや、君が謝る必要はない。
こっちこそ、君に気づかずに驚いてしまい本当に申し訳ない。
そう飯田君が謝ると、未奈はまんざらでもない顔をして返す。
未奈
未奈
いえ、大丈夫です。慣れているので…

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