第8話

赤い恋人-3-
121
2021/01/03 11:00
私たちはリビングに移動して詳しく話をすることになったのだが……
須園 杏奈
須園 杏奈
え!?
須園 杏奈
須園 杏奈
ママ再婚するの!?
ママ
ママ
ええもちろん
ママ
ママ
ねぇ宗次郎
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
あ、ああ……
須園 杏奈
須園 杏奈
ってか2人はいつから!?
ママ
ママ
あぁそれは確か……
ママは上を向き考えるそぶりをしたが……
ママ
ママ
忘れたわ
須園 杏奈
須園 杏奈
えぇーーーーーーー!!!!!!
ママ
ママ
ねぇ宗次郎、私が初めて店来たのいつだっけ
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
あぁ、それは……
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
1ヶ月程前ですかね
須園 杏奈
須園 杏奈
あぁー……
須園 杏奈
須園 杏奈
言われてみればその頃……
私は頑張って1ヶ月前の記憶を思い出してみることにした。
1ヶ月前
須園 杏奈
須園 杏奈
ただいまー
確かその日のママは妙に急いでた気がするな……
ママ
ママ
あ、おかえりー
ママ
ママ
ママちょっと今から出かけてくるから
須園 杏奈
須園 杏奈
え!?
須園 杏奈
須園 杏奈
ちょっと急に?
ママ
ママ
うん。早くしないと埋まっちゃうから!
須園 杏奈
須園 杏奈
う、うん……
須園 杏奈
須園 杏奈
行ってらっしゃい
今思えばこの時も店行ってたのか……
ママ
ママ
これが最初よ
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
ええ
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
ちなみに遅れましたが……
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
私、「ホストクラブ 閻魔」店長兼No.1
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎でございます
須園 杏奈
須園 杏奈
あ、そうなんだ……
須園 杏奈
須園 杏奈
名前はさっき聞いたから知ってたけど
ママ
ママ
あとこの次行った時は……
須園 杏奈
須園 杏奈
確かママが急に震え声で私にお金せびりにきたやつだった気がする……
ママ
ママ
そうよ
ママ
ママ
あの時は本当に申し訳なかった
須園 杏奈
須園 杏奈
もう……
須園 杏奈
須園 杏奈
あれで私の一月のバイト代全部吹っ飛んだからね!
ママ
ママ
だから本当にあれは申し訳なかったわよ!
ママ
ママ
でもその分宗次郎とは……
須園 杏奈
須園 杏奈
まさか……
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
ええ、あの時はドンペリを3杯頼んでらっしゃいましたね
須園 杏奈
須園 杏奈
え!?
須園 杏奈
須園 杏奈
ドンペリ3杯!?
須園 杏奈
須園 杏奈
私のバイト代が……
ママ
ママ
だからすまな……
須園 杏奈
須園 杏奈
もう私部屋戻るね……
ママ
ママ
あ、うん……
私はあまりのショックに思わずその場を離れ部屋に戻ってしまった。
私は部屋に戻るとすぐに布団の中に潜った。

もちろんその前に、インコのケージを見つめてから……
須園 杏奈
須園 杏奈
急に男連れてきたと思ったら……
須園 杏奈
須園 杏奈
まさかホストだったなんて……
須園 杏奈
須園 杏奈
どう思う?
須園 杏奈
須園 杏奈
ジョン……
ジョン
ジョン
キキー
当然インコのジョンは鳴き声しか返さずに、私はそのまま布団の中で不貞寝したのだった……

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