第7話

赤い恋人-2-
130
2021/01/03 11:00
須園 杏奈
須園 杏奈
はっ!
須園 杏奈
須園 杏奈
なんだ夢か……
どうやら私は夢を見ていたようだ。
だが妙にリアルさがある夢だったが……
須園 杏奈
須園 杏奈
せっかくまたジョンと話せたのに……
夢の世界を名残り惜しく思いつつも、そろそろ学校に行かないと遅刻なので私は急いで支度をして玄関へと向かった
須園 杏奈
須園 杏奈
おはよう
ママ
ママ
あら杏奈
ママ
ママ
急がないと遅刻するわよ
須園 杏奈
須園 杏奈
うん。わかってる
須園 杏奈
須園 杏奈
じゃ、行ってきまーす
私は急いで学校指定のローファーを履き玄関の扉を開けようとしたその時……
ママ
ママ
あ!ちょっと待って!!
須園 杏奈
須園 杏奈
なに?
ママ
ママ
今日ちょっとママ出かけるから帰り遅くなるわ
須園 杏奈
須園 杏奈
うんわかった……
ママ
ママ
あ、あと!一応人に見せれる格好にはしといてね!!
須園 杏奈
須園 杏奈
え?
ママ
ママ
とにかくいいね?
須園 杏奈
須園 杏奈
う、うん……
数時間後

私は無事学校から帰ってきて、いつも通り部屋に真っ直ぐ行き、最近読み始めたBL漫画を読みふけっていた。
そして時計を見ると、時刻は夜の9時

そろそろママが帰って来る頃かと思っていたその時、インターフォンが鳴り響いた。

私は出迎えるために玄関に行き扉を開けるとそこには……
須園 杏奈
須園 杏奈
あ、ママおかえ……
ママ
ママ
ただいま
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
どうも初めまして
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
私、お母様とお付き合いさせて頂いております
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎と申します
私はママの横に立ついかにもホストな見た目と名前の男を見て、思わず呆然と突っ立っていると……
ママ
ママ
ほら!杏奈!
ママ
ママ
挨拶!!
須園 杏奈
須園 杏奈
あ、初めまして
須園 杏奈
須園 杏奈
須園杏奈です
須園 杏奈
須園 杏奈
よろしくお願いします
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
杏奈ちゃんか
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
いい名前だね
須園 杏奈
須園 杏奈
い、いえ……
ママ
ママ
すいません
ママ
ママ
この子ちょっと人見知りで……
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
いえいえ
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
慣れてますから
ママ
ママ
さ、中に入りましょ!
閻魔宗次郎
閻魔宗次郎
ええ
私はこの時思った。
朝、お出かけと言っていたのは、きっとこの人に会いに行ってたんだろうと。
須園 杏奈
須園 杏奈
赤い……
私はその人の見た目からこう名付けた

“赤い恋人“

プリ小説オーディオドラマ