あなたからは時々、
喉がキュッと締められるような悲しい匂いがする。
それはいつも唐突で、そして、いつものお日様の様な匂いとはまるで別物だ。
善逸に改めて前に話した事があるけど、
善逸も
『俺もだよ、炭治郎。時々、今まで聞いたことの無いぐらい静かに泣いてる様な音があなたちゃんからする。』
と言っていた。
だから、善逸達が俺の部屋に来る前に禰豆子があなたの頭を撫でた時、
目の前の花が一瞬で散る様な、
冷たくて、震えて、泣きそうになる様な辛い冬の様な、
そんな悲しい匂いがした時、
俺は凄くあなたが怖くなった。
誰にも何も言わず、何処かへ消えてしまうんじゃないか、
今すぐにでもあなた自身が壊れてしまうんじゃないか、と。
そして、昨夜、あなたが昨日から様子がおかしい原因が分かった。
それが分かったからこそ、改めてあなたが背負ってる物がどれだけの大きさなのかが分かった。
それはあなたを今すぐにでも押し潰して、ぐちゃぐちゃに掻き乱してしまう気がした。
だから、あなたが義勇さんとの初任務があるって聞いた時、
ここに来ようと思った。
義勇さんの屋敷の門から顔を覗かせた俺に、義勇さんは屋敷に入るよう手招きをしてくれた。
※回想
『────私、許嫁がいるんです。』
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こんにちは、さくらどろっぷ.です🌸
今年も沢山の人に私の作品を読んで頂き、
ありがとうございました。
私はまだまだ未熟で、言葉のボキャブラリーも少なく、私の世界観では生きにくいと感じる人もいらっしゃると思いますが、
私の作品をここまで読んで頂き、ありがとうございました。🙇🏻♀️💭
今年もあと1時間半を切り(当時22:34)、遅くなりましたが、
皆さんが快く新年をお迎え出来る事を心より願っております。☺️💓
今年は大変お世話になりました。
皆さん、良いお年を〜👏🌷
さくらどろっぷ.
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。