第125話

竈門 炭治郎side
13,989
2019/12/31 13:40
あなたからは時々、

喉がキュッと締められるような悲しい匂いがする。


それはいつも唐突で、そして、いつものお日様の様な匂いとはまるで別物だ。


善逸に改めて前に話した事があるけど、

善逸も


『俺もだよ、炭治郎。時々、今まで聞いたことの無いぐらい静かに泣いてる様な音があなたちゃんからする。』


と言っていた。


だから、善逸達が俺の部屋に来る前に禰豆子があなたの頭を撫でた時、

目の前の花が一瞬で散る様な、

冷たくて、震えて、泣きそうになる様な辛い冬の様な、

そんな悲しい匂いがした時、



俺は凄くあなたが怖くなった。




誰にも何も言わず、何処かへ消えてしまうんじゃないか、

今すぐにでもあなた自身が壊れてしまうんじゃないか、と。
竈門 炭治郎
義勇さん!…義勇さん!
冨岡 義勇
そして、昨夜、あなたが昨日から様子がおかしい原因が分かった。

それが分かったからこそ、改めてあなたが背負ってる物がどれだけの大きさなのかが分かった。

それはあなたを今すぐにでも押し潰して、ぐちゃぐちゃに掻き乱してしまう気がした。


だから、あなたが義勇さんとの初任務があるって聞いた時、
竈門 炭治郎
少しお話があるんですけど、良いですか?
冨岡 義勇
どうした、炭治郎。
ここに来ようと思った。
冨岡 義勇
月夜里 あなたなら、ここにはまだ来ていないぞ。
竈門 炭治郎
いえ、義勇さんに用があって来たんです。
冨岡 義勇
何だ。
義勇さんの屋敷の門から顔を覗かせた俺に、義勇さんは屋敷に入るよう手招きをしてくれた。
竈門 炭治郎
実は今日、しのぶさんから義勇さんとあなたが共同任務に向かう事を聞いて…
冨岡 義勇
ああ、そうだ。胡蝶が御館様に月夜里 あなたの柱との共同任務の相手に俺を推薦したらしい。
竈門 炭治郎
そうだったんですね。あの、その事なんですけど…
冨岡 義勇
竈門 炭治郎
あなたから目を離さない様にして貰えますか?
冨岡 義勇
??
竈門 炭治郎
あ、いやっ、義勇さんの事だから今もしっかりあなたの事を見ていると思うんですけど…
冨岡 義勇
どういう事だ?
竈門 炭治郎
実は…


※回想





『────私、許嫁がいるんです。』
我妻 善逸
………
竈門 炭治郎
竈門 禰豆子
嘴平 伊之助
???
我妻 善逸
…ええぇっ?!ちょっと待って?!?!んぇえ?!どういう事ぉお?!?!
竈門 炭治郎
落ち着け、善逸!
我妻 善逸
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌っ、嫌ぁぁぁあっ!!!!!何それ、聞いてないよぉぉおっ?!?!あなたちゃぁぁぁあんっっ!!!
竈門 炭治郎
落ち着けって!


✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


こんにちは、さくらどろっぷ.です🌸


今年も沢山の人に私の作品を読んで頂き、
ありがとうございました。


私はまだまだ未熟で、言葉のボキャブラリーも少なく、私の世界観では生きにくいと感じる人もいらっしゃると思いますが、
私の作品をここまで読んで頂き、ありがとうございました。🙇🏻‍♀️💭


今年もあと1時間半を切り(当時22:34)、遅くなりましたが、
皆さんが快く新年をお迎え出来る事を心より願っております。☺️💓


今年は大変お世話になりました。
皆さん、良いお年を〜👏🌷




さくらどろっぷ.

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